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○事務局説明
当計画は今後10年にわたる本府のスポーツ推進の目標とその達成に向けた方策をお示ししたもので、5年後を目処に計画に基づく施策の実施状況や成果、具体的目標の達成状況等を検証し、見直しを行う予定にしている。
○事務局説明
議事関連資料6ページの具現化スケジュールは、本推進計画の4本の柱を縦軸として4段に分け、5年後の中間年改定までの進行予定を時間軸として横軸にした表となっている。各分野の目標項目に合わせ、具体的施策を矢印で示し、矢印の両端は、おおよその施策開始時期と目標達成時期を表している。
経過及び今後の予定について説明する。
今年度は、3年計画の1年目として、ガイドブックの骨子、内容等の全体像の原案を作成する年度と位置付けている。
平成27年度は、検討委員会を設置して、内容の検討と絞り込みを予定し、平成28年度完成を予定している。
平成29年度からの教育現場等での活用と啓発に取り組む。「素案」が関連資料7頁に掲載しており、以下の4つの柱で検討を進めている。
①基本的な動作に分類して紹介
②固定遊具等の活用
③伝承遊びを活用する等、親子で行う遊びを紹介
④生活場面の利用 以上の4本柱をもとに、現在90種類以上の遊びの内容が考案されている。
「①の基本的な動作に分類して紹介」の中では、「走ったり跳んだりする運動遊び」などを「遊びカード」として、視覚的に表現し、遊び内容がイメージしやすいような工夫している。(配布資料2頁参照)
○質問(委員)
ガイドブック作成の1年目である平成26年度基礎研究の概要を教えて欲しい。
○回答(事務局)
府内小学校の低学年の動きを研究し、幼稚園での遊びの要素を取り出し、90種類の動きに分類した。
○意見(委員)
長岡京市の総合型地域スポーツクラブでは、伝承遊びをしてきた。コマ回しや羽根つきが定着してきている。段や級を設定し、認定書を渡したり、コマ名人を招いたりする中、興味を持たせる工夫をしている。
○意見(委員)
自分の子ども時代を思い出すと田んぼで走ったり、土をこねて団子を作ったり、投げたりして遊んだ記憶がある。今は、遊び場がなく、場所を探すところからのスタートとなる。公園では、お年寄りがグラウンドゴルフをしており、子どもたちは追い出されている。また、危険ということを理由に保護者が子どもを守ってしまう。なかなか難しい。
○意見(委員)
食育を指導しているが、食育においても幼児期の指導が重要であるのと同様、運動についてもこの時期の指導が重要であると考える。3歳以降遊びの動きや食べることの大切さを教える必要がある。食育の視点も是非加味した内容にして欲しい。
○意見(委員)
京都市内では、公園でのボール投げが禁止の状況があるように、公園が狭い。場所と時間の確保が必要である。
○意見(委員)
羽根つきの羽根の固い部分が危険という指摘が親からあった。大変違和感を感じる。ルールを無視した状況であれば、どのような活動も危険であると考える。そのような観点も含め検討いただきたい。
○意見(委員)
中学校では、運動をする者しない者が二極化している。特に女子の運動離れは顕著である。また、速く走ることはできても、ボールが蹴ることが苦手であったり、サッカーはうまいが、ボールが投げられないというように、バランスが悪い者も多い。幼少期から外遊びができていないことが原因と考える。
○意見(委員)
幼い時から遊びを通じて、様々なからだの動かし方を習得させるべきだが、親が危険であるとし、止めている場面がある。
○意見(委員)
現在の子どもたちは、楽しいことをするというように、頭が優先して、行動している。山村留学のように、自然環境とコミュニケーションを取る中で、からだを動かすことが楽しいと感じるように、自然に子どもを誘導することも重要である。
○質問(委員)
現在の子どもは、コンピュターゲームのような室内で楽しむことが多いと思うが、スマートホンやタブレット端末から離すような踏み込んだ内容になっているのか。
○回答(事務局)
御意見をしっかり受け止め、スマートホン等から離す仕組み等を検討したい。
○質問(委員)
就学前の子どもへの指導が重要なことはよくわかるが、幼稚園は教育委員会の管轄であるが保育所の子どもたちへの指導は誰がするのか。またガイドブックの活用はどのようなことを考えているのか。
○回答(事務局)
所管の違いで、保育所には関わりにくいが、様々な研修会において、研修ができるよう呼びかけたいと考える。また、DVDにして配布する等も検討している。
○説明(事務局)
ジュニアアスリートの強化策について、関連資料8頁を基に御説明させていただく。
「2020年東京でオリンピック・パラリンピック」開催を見据え、メダリスト候補となるジュニア選手の養成などを重点項目に掲げ、京都府のジュニア層選手のオリンピック等国際大会でのメダル獲得を実現させ、府民に元気と子どもたちに夢を与えるスポーツ振興に努めたいと考えている。平成27年度の京都府競技力向上対策本部の予算において、東京五輪等国際大会で活躍できる有望な選手の育成について600万円の予算を計上している。
「未来のメダリスト創生事業費」の概要を説明する。
参考資料10頁の京都府競技力向上対策本部の事業一覧を御確認いただきたい。対策本部は63年京都国体を契機に府民スポーツの一層の振興と、青少年を中心に幅広い層の競技力の向上を進める目的で設置された。
3つの大きな柱があり、その基盤となるジュニア選手育成強化事業について、国体競技40競技団体のほぼ全競技において、育成強化事業をこれまで進めてきた。これまで培ってきた、それぞれの競技の蓄積プログラムを有効活用しながら、選手強化事業により国体に向けて選手を強化する中で、国体少年種別の年代である14歳から18歳の年代で、将来オリンピックでの活躍が期待できる未来のメダリスト候補を競技団体の推薦に基づいて10名程度選出し、対策本部が指定する。
選ばれた選手に対する支援の内容は、学習プログラムとしてJOC講習会等へ派遣に係る費用の補助や、競技者が強化のために実施する定期プログラムとしてのトレーニング指導・医科学サポート等に擁する経費の支援である。
また、国内や海外から招聘したトップコーチ等による指導や交流、海外遠征や国内遠征に対する経費の補助も行う。さらに、強化支援対象が、中高生年代であることから、医科学・サポートについては保護者も支援対象とし、助言が必要な場合は、日常の指導者についても支援の対象としている。このような事業を通じて、JOCの強化指定選手に京都から一人でも多く送り出したい。また、オリンピックの開催を契機として、京都府のスポーツ振興を一層進めるため、国際大会誘致等、トップレベルの競技に触れる機会を作り、競技スポーツを支える気運の醸成を図る取組も京都府で進められている。本日は、この事業にこだわらず、世界に羽ばたくジュニア選手育成に必要なことを以下の4観点から御協議いただきたい。
①蓄積プログラムに関わって
②海外遠征・国内遠征に関わって
③医科学サポートに関わって
④国際大会誘致等気運を高める方策に関わって
○質問(委員)
10人程度の候補者を指定するということだが、40競技団体から選抜するのか。種目によってメダルへの状況が異なる。競技人口の少ない競技でメダルに近いものがある。そのような種目について、どう考えているのか教えて欲しい。
○回答(事務局)
40競技は国体種目ということであるが、オリンピック種目でないものもある。また、オリンピック種目でありながら、国体種目でない競技もある。世界で活躍できる可能性の高い種目で、個人競技種目を中心に競技団体と協議しながら指定をしていきたい。
○意見(委員)
既存のプログラムである高等学校等運動部支援において指定を受けている選手は着実に力をつけている。中学校において力をつけた者が高校で継続していない現状が残念である。中学校と高等学校の連携が課題である。また、自分の育てた選手を最後まで指導したい気持ちから、外に出したがらずに、自分の手元に置いておきたい指導者がいることも課題である。
○意見(委員)
小学校から強化しすぎて、中学校で競技を続けない者がいる。同様に中学校で高い競技実績をあげたものが高校で競技をしない者がいる。燃え尽かせずに、継続させることも重要である。また、好成績を残す種目では、指導者同士の連携がとれていることから、指導者の連携が重要であり、課題としてトップクラスの選手が他府県へ流出することがあげられる。
○意見(委員)
中学校チャンピオンが高校チャンピオンになっていない。高校チャンピオンが大学や実業団で伸びていない。子どもの将来を考えて指導をしているかどうか、指導者側に大きな問題がある。学校セクトの指導をはずし、学校の枠を越えた指導が必要である。強くなっているが、もっとやりたいという気持ちにさせる育て方が重要である。
○意見(委員)
現在テニスブームであるが、テニスにおいては、ジュニア育成に向けたファンドがあり、年間3人がアメリカに留学し、10年で150人のジュニアが渡米しているが、錦織選手を含め成功しているのは3人程度。成功した錦織は、マイケルチャンコーチがクローズアップされるが、現状はプロモーターがきっちり管理しており、15歳の時から長いスパンで別の一人のコーチが将来を見据えて指導している。よいコーチに指導してもらうことが重要である。
○意見(委員)
国際大会を誘致し、競技スポーツを支える気運の醸成を図る取り組みについて説明されていたが、和束町においても、昨年マウンテンバイクの公認コースを設置した。オリンピック種目にもなっており、是非、選手の発掘、育成を視野に入れた取り組みをお願いしたい。中学、高校においてクラブができると嬉しい。
○意見(委員)
未来のメダリスト創生事業は、将来を見据えた事業であると思うが、制度を作ったから成果が出るとは限らない。実際強化する場合には、指導者の問題等もあり、現状を踏まえ十分議論する必要があると思う。
○意見(委員)
先日、国際大会に出場している選手の歯科治療をした。歯の管理は選手本人に任されており、薬がドーピングにかからないかの問い合わせがあった。アスリートの中には虫歯の選手が多い。管理体制の構築が必要である。
○意見(委員)
中学校でも朝練をするが、中学生がきちんと朝食をとっているか気になる。高校生は学生食堂等があるが、中学校では、授業の合間に物を食べられない。燃えつき症候群の原因と関係はないか等の検証をして欲しい。
○意見(委員)
「京アスナビ」と「未来のメダリスト創生事業」との関連性をしっかりと作ってもらいたい。
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