ここから本文です。
1 日時 平成24年2月10日(金曜日)午後1時30分~午後4時30分
2 場所 京都府公館 レセプションホール
3 出席者
【委員】
岩田越子 委員 牛田一成 委員 大槻公一 委員 宅間敏廣 委員
谷幸 委員 原哲男 委員 廣瀬佳代 委員 細野ひろみ 委員
宮田正美 委員
(以上9名)
【事務局】今西農林水産部長、奥野畜産課長ほか13名
【傍聴者】なし
4 内容
(1)あいさつ 今西農林水産部長
(2)会長の選任
委員の互選により、原委員を会長に選出。(京都府家畜改良増殖審議会規則
第4 条第2項による。)
(3)審議事項
ア 京都府酪農・肉用牛生産近代化計画(案)について
委員からの意見を踏まえ、本案に修正を加えたものを酪農及び肉用牛生産の
振興に関する法律第2条の3の規定により農林水産大臣と協議する計画案とす
ることが承認された。
(主な意見)
○ 高齢化が進み、今のままでは京都から畜産農家がなくなってしまうので、
行政が何らかの対策を打つ必要がある。
○ 畜産後継者が経営を勉強できる講座を設けたり、農業大学校を活用できる
ようにしていくべき。
○ 高齢者や後継者が畜産を続けていけるよう、京都府からの助成、補助金を
お願いしたい。
○ 京の伝統野菜の振興はうまくいっている。畜産の消費拡大を図るに際して、
これを1つの参考としていくべき。
○ 環境への配慮や自然との調和といった京都に合った京都産畜産物のイメージ
作りを進めていくことが重要。
○ 京都の畜産物は京都の人に食べてもらうことを目的とするのか、外から来ら
れた観光客に食べてもらうことを目的とするのか、方向性を定めた戦略が重要。
○ 畜産振興を行う場合、地域づくりの問題と家畜衛生確保の問題とをいっしょに
考えていくべき。
○ 小規模経営農家も大規模経営農家もいっしょに経営が続けられ産地化する
ような施策を進めていく必要がある。
○ 関係団体や行政が一体となって、地産地消、消費者への安心安全の取組み
を進めていくことが大切である。
イ 京都府における獣医療を提供する体制の整備を図るための計画(案)について
委員からの意見を踏まえ、本案に修正を加えたものを獣医療法第11条の規定
による都道府県計画案とすることが承認された。
(主な意見)
○ 畜産農家が分散化した地域の診療効率の悪化は問題、引き続き、対応が必要。
○ 家畜保健衛生所は、指導を行う防疫の機能と診療を行う臨床獣医師としての
機能の両立をお願いしたい。
○ そもそも、産業動物の獣医療は農場の往診なので移動時間が長く、業務効率
が悪いため、診療収入が小動物分野に比べて少ないことが全国共通の問題。
○ 若い獣医師が職業を検討する際、小動物分野では生命にこだわる高度獣医療
が可能である一方、産業動物分野では経済性への配慮が必要なことの違いは、
大きい。
○ 若い獣医師のインフォームドコンセントのためのコミュニケ―ション能力の向上
やコンプライアンスについて、大学の協力を得ながらやっていくべき。
○ 生産者が安心して安定的な経営ができる獣医療の提供をお願いしたい。
○ 産業動物分野や公務員獣医師の確保は、深刻な問題。畜産農家の分散地域の
獣医療も民間診療団体が中心となって担えるよう支援をお願いしたい。
○ 野生鳥獣保護においても、獣医師は活躍している。野鳥で高病原性鳥インフル
エンザウイルスが確認されているので、獣医療計画に盛り込んでほしい。
(4)その他
事務局から京都府のバイオセキュリティー強化対策について概要説明
お問い合わせ