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藤布とは、山に自生する藤蔓の皮をはいで糸を作り織り上げた布の事を指します。藤布の歴史は長く、万葉集の中にも「大君の塩焼く海人の藤衣」と藤布が使われたことが詠まれています。また、元弘2年(1332年)幕府によって隠岐の島に流された後醍醐天皇が藤の苗木を隠岐に持参されたという逸話もあり、藤を愛された天皇が藤布を身にまとい都に思いをはせられたとも語られています。日本古代の織物である藤布は日本三景の一つとして知られる天橋立を擁する丹後でその技術を伝えています。
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