「京都の出版社に聞く」開催報告(第3回)
京都府立京都学・歴彩館では、今年度、京都の出版社の方に、自社のことや刊行している出版物のこと、ご自身の日々の仕事内容等についてご講演いただく、「京都の出版社に聞く」を開催しています。第3回目として、思文閣出版の方をお招きして開催しました。
- 日時
平成30年8月24日(金曜日)18時30分~20時00分
- 場所
京都府立京都学・歴彩館1階 小ホール
- 参加者数
37名
- 内容
(1)講演 思文閣出版 新刊部編集 田中峰人氏
思文閣出版では、人文系の学術書、特に日本文化史に関する本を多く出版していることなどの特色をお話されました。
研究の世界は面白く、その研究の世界が一般の人にも届くよう、読んでもらうために本を出すという目的意識を著者に持ってもらおうとしていること、学術書を読む際のポイントとなる序章や羅針盤となる目次の大切さ、堅い話をときほぐしたり読みやすい文章に工夫したりするなどの工夫をしていることなど、編集者としての仕事のお話をしてくださいました。
また、作った本の魅力を伝える取組として、著者に話していただく思文閣文化サロンや、府内書店で行っている書評会の紹介がありました。
(2)展示資料自由閲覧
思文閣出版で力を入れて出版している近代京都研究に関する資料、当館の所蔵資料である『東寺百合文書』の翻刻資料、思文閣出版に関する新聞記事などを展示し、参加者の方が閲覧されました。
- 参加者の声
「学術書は面白いと、ご自身の仕事を通して伝えてくださったところがよかった」「研究の世界の裏話が楽しかった」「本を作る際に何を重要視しているのかを聞くことができた」「学術書の世界も面白そうだと分かって読んでみようと思った」など好評を得ました。
展示資料閲覧の様子