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京都学・歴彩館では、世界とつながる京都学の研究・交流拠点をめざし、「海外若手研究員受入事業」を2017年度から実施しています。この事業は、国際的に京都研究・日本研究を推進し、その成果を広く世界に発信するとともに、研究交流や発表を通じて、府民に向けて研究成果を紹介し、共有することを目的としています。受け入れた研究員は、その間京都に滞在して、京都学・歴彩館を拠点として京都研究・日本研究に係る自らのテーマを研究し、その成果を発表します。
◇2024年度の京都学研究員 プロフィール (氏名/研究テーマ)◇
マルタン・ノゲラ・ラモス(Martin Nogueira Ramos)/1880年代の新聞からみる日本社会におけるフランス人カトリック宣教師の活動:マラン・プレシ(大阪・高知)とエメ・ヴィリヨン(京都)の事例
1880年代の日本の新聞記事の調査分析等を通じて、大阪・高知で活動したマラン・プレシ並びに、京都に滞在し、仏教の諸宗派とも親しく交際したエメ・ヴィリヨンという、二人のフランス人カトリック宣教師の活動に光を当て、明治中期に至るまでの日本人へのパリ外国宣教会の布教活動及び国家による監視・抑圧を中心としない近代初期日本の「カトリック史」を再考する。
略歴:パリ第七大学日本学専攻修士課程修了、高等研究実習院歴史学・文献学・宗教学専攻修士課程修了、パリ第七大学東洋学研究科東洋史学専攻博士後期課程修了、パリ第七大学日本文化・日本語学部助手、リール第三大学日本文化・日本語学部教育研究補助員、コレージュ・ド・フランス日本文明文献学講座教育研究補助員、フランス国立極東学院准教授
◇海外若手研究員による府民向けセミナー◇
【発 表】マルタン・ノゲラ・ラモス
「1880年代日本の出版物にみるカトリック教会の布教活動ー京都と高知の事例を中心に」
【日 時】2024年9月20日(金曜)13時30分~14時30分
【会 場】京都府立京都学・歴彩館 小ホール
◇これまでの京都学研究員◇
受入 年度 |
名前 | 研究テーマ(申請時) |
府民向け セミナー |
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2017 | 楊洋 | 花園天皇の学問と宋学 | 実施報告書(PDF:262KB) | チラシ(PDF:707KB) |
2017 | 黄馨儀 | NHK朝の連続テレビ小説に見る京都 | ||
2017 | 林琪禎 | 京都学における近代日本教育研究 -長田新の京大在籍時期を中心として- |
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2017 | Leca Radu | 幕末における磁器上日地図の意義 | 実施報告書(PDF:126KB) | |
2018 | Luke Edgington=Brown | 日本と西洋の古物研究家のつながり: 考古論の発展と先史観の影響 |
実施報告書(PDF:245KB) | チラシ(PDF:2,632KB) |
2018 | Sarah Vallette d'Osia | 江戸時代における孝子褒賞に出る京都の遊女 | ||
2018 | 朴漢珉 | 明治期における京都と朝鮮の人々 | ||
2018 | Dan Sherer | 戦国江戸移行期における京都の日蓮宗の本山会合 | ||
2019 | Christopher Hayes | 外国人観光客の京都や日本に関する認識: その期待・印象・2020年の東京五輪の影響 |
実施報告書(PDF:120KB) | チラシ(PDF:988KB) |
2019 | 郭珮君 | 東アジアの仏教儀礼テクストと文学表現: 日本中世の天台仏教を中心に |
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2020 | Pavel Smirnov | 院政期における「辞官申任」制度の変遷過程/源俊房「水左記」自筆本の総合的研究 | 実施報告書(PDF:175KB) | チラシ(PDF:762KB) |
2022 | Matthias Hayek | 近代における「迷信」の成立:撲滅政策と科学史誕生の視座 | 実施報告書(PDF:625KB) | チラシ(PDF:697KB) |
2023 | Clio Simonetta | 日本の古代の駅制 | 実施報告書(PDF:221KB) | チラシ(PDF:5,038KB) |
2023 | Emily Warren | 東寺百合文書と古記録の食文化 |
お問い合わせ
文化生活部文化政策室 京都学・歴彩館
京都市左京区下鴨半木町1-29
電話番号:075-723-4831
ファックス:075-791-9466