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経歴の所属名は、発令当時のものです。(組織改正により、現在の所属名と異なる場合もあります。)
経歴
令和3年4月 丹後保健所 保健課 現在
お世話になった大学の先生に保健師の仕事の魅力を教えてもらい、生まれ育った京都府で保健師として働きたいと考えていました。また新型コロナウイルス感染症が感染拡大し続け、全国的に保健師の働きも注目されている中、私も府民をはじめコロナ業務に携わる方々の役に立ちたいという思いがあり、入庁を志望しました。
発達障害、児童虐待未然防止、在宅療養児の3つに関する業務を担当しています。発達障害、児童虐待未然防止に関する業務は、年間を通して定例事業を行っています。子育て中の保護者の方から話を伺い、ニーズを把握したうえで、医師、カウンセラーとの調整、診療補助等を行います。支援者、保護者向けの講演会、研修会等を計画、開催しています。在宅療養児への支援については、人工呼吸器や酸素療法等の医療行為を必要とする子ども本人、並びにご家族が必要な支援を受けながら、自宅で生活できるよう、訪問、電話等を行いながら、関係機関との連絡調整等を行います。
在宅で医療的なケアが必要なお子さんを、生後1か月から受け持たせていただいています。健常児に比べ成長発達はゆっくりですが、その子のスピードで成長していく経過を支援者として近くで見守っています。印象に残っているのは、半年前に訪問した時は自分で場所移動ができなかった子が、次の訪問では自分の力でつかまり立ち、ずりばいなどできるようになっていました。お子さんの成長をご家族と一緒に喜べることは保健師として貴重な時間であり、また調整役も担う保健師として、訪問看護や医療機関等など多職種の関係機関と連携し、チームで支えることができていると実感したことも貴重な体験でした。
「発達障害児支援事業(こどもクリニック、発達相談)では、府民の方々と関わる機会があります。保護者の方々が抱く、“子育て”に関する意向、悩みごとに寄り添いながら、子どもに対して“より発達が促される手立てや必要な支援は何か”を医師、心理士、市町の保健師と一緒になって考えています。子どもとの関わり方について助言をもらったお母さんが帰りがけに、「ありがとうございました」と前を向いて歩む姿を見ると、今後も頑張ろうと思えます。
私のモットーは「なんでも挑戦してみる」です。現在2年目で、まだまだ初めての体験が多く、正直自分に務まるか不安になることもありますが、実際に経験して初めて機序や仕組み等理解できることがたくさんあります。その経験の積み重ねがいつか関わる府民の皆さんへ還元され、役に立つ日が来る!と思いながら日々業務にあたっています。
退庁後はゆっくりお風呂に入りストレッチなどをして過ごしています。休日は車でドライブがてらランチをしにカフェへ行ったり、家で映画やアニメを見て過ごしたりしています。
京都府は南北に長く、それぞれの圏域に魅力があります。現在私は、丹後で知らなかった魅力に日々気づきながら、新人保健師として、一歩ずつ成長できるよう日々奮闘しています。そのように頑張れるのは頼りになる先輩方が丁寧にサポートしてくださる環境があるからです。京都府は保健師の人材育成にも力を入れているのでとても心強く、このように素敵な職員に恵まれた環境で保健師活動の経験を積めるのは京都府の魅力だと思います。ぜひ一緒にお仕事ができればうれしいです。
(令和5年1月取材)
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