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こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。
科名等の変更について(おしらせ)
植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、4月以降は新しい分類体系で表示しています。
4月1日付見ごろの植物情報では「従来の科名を括弧書き表示する」としていましたが、今回から科名は新科名のみの表示とします。
ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。10メートル以上に伸びるつる性植物で、花序は40から100センチの長さで垂れ下がります。花は一部赤褐色を帯びた黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。
ヤトロファ インテゲリマ
Jatropha integerrima
トウダイグサ科(ジャングルゾーン)
キューバ、西インド諸島原産。高さ2から6メートルになる常緑低木で、枝先に径約3.5センチの濃紅桃色花を数個つけます。和名はテイキンザクラ。
ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科(ジャングルゾ-ン)
南アメリカ原産の高木。花序は長さ60から90センチの総状花序で下垂し、幹あるいは太い枝に直接生じます。花は直径約10センチで、内側は紫色を帯びた紅色、外側は黄色でやや赤色を帯びます。果実は球形で直径約15から20センチになります。
ジェイドバイン
Strongylodon macrobotrys
マメ科(ジャングルゾ-ン)
フィリッピンのルソン島原産。独特の「翡翠(ひすい)色」が印象的です。フィリッピンの絶滅危惧種です。
コクリオステマ オドラティッシムム
Cochliostema odoratissimum
ツユクサ科 (ジャングルゾーン)
コスタリカ、パナマ、エクアドル原産。大型の多年草で着生種。葉はロゼット状で、基部は鞘状に重なります。ランに似た花は腋生の集散花序につきます。ガク片は3個で淡い桃色、花弁も3個で青紫色となります。
ヒギリ
Clerodendrum japonicum
シソ科(ジャングルゾーン)
インド原産。高さ1から3メートルになる落葉低木で、花が緋色で葉が桐に似るところからこの和名があります。
デンドロビウム スミリエ
Dendrobium smilliae
ラン科(冷房室)
ニューギニア、オーストラリア原産。花は落葉した茎の先端に多数つきます。
ウンカリナ ロエオエスリアナ
Uncarina roeoesliana
ゴマ科(砂漠サバンナ室)
マダガスカル原産。
球根ベゴニア
Begonia ×tuberhybrida
シュウカイドウ科(鉢物展示室)
南米のアンデス高山地帯に自生する数種の原種をもとに作り出された球根性の交雑品種群です。冷涼な気候を好む長日性植物です。
鉢物展示室ではイワタバコ科のシンニンギアを中心にエピスキア、ストレプトカルプスなどを展示しています。
オオデマリ
Viburunum plicatum
スイカズラ科(桜林南)
庭園や公園などにも修景樹木としてよく植栽される落葉低木で、若枝の先にアジサイに似た球形の集散花序を付けます。大形で美しいこの花は中性の装飾花で結実しません。葉の表面にいちじるしいしわがあります。
トサシモツケ
Spiraea nipponica ver.tosaensis
バラ科(桜林南)
四国の高知県及び徳島県にのみ自生する日本固有種の落葉低木です。庭園などで観賞用に植栽されるほか、切り花にも用いられます。
アカバナアメリカトチノキ
Aesculus pavia
トチノキ科(宿根草有用植物園南側)
トチノキ(Aesculus turbinata)の仲間のです。トチノキが樹髙30mも超えるような高木になるのに比して、こちらは成木でも5m程度で、花は鮮やかな赤色です。北アメリカ南部のバージニア、ミズーリ、オクラホマ、フロリダ州に分布します。
コガクウツギ
Hydrangea luteovenosa
アジサイ科(植物生態園)
本州の近畿以西及四国、九州に分布する日本に固有の落葉低木です。アジサイの仲間ですが、よく知られるガクアジサイなどと比べると、小型で華奢な花が繊細な印象です。
ヤマボウシ
Cornus kousa
ミズキ科(植物生態園)
本州、四国、九州から沖縄、朝鮮半島や中国にも分布する落葉高木。花弁のように見えるのは総包片で、公園などでよく植栽利用されているハナミズキ(アメリカヤマボウシ)もこの仲間。江戸時代には欧米にも渡っており鑑賞樹木として栽培されています。
オオカナメモチ
Photinia serratifolia
バラ科(大芝生地東ほか)
樹髙が15mになる常緑高木です。当園では昭和12年(1937)貞明皇太后行啓記念植樹の謂われある古木個体を栽培展示しています。
タニウツギ
Weigela hortensis
スイカズラ科(植物生態園)
北海道から本州の主に日本海側に分布する日本の固有種です。谷間によく自生することが和名の由来です。
ヒトツバタゴ
Chionanthus retusus
モクセイ科(大芝生地ほか)
地方によって「ナンジャモンジャノキ」と名前の付く樹種はいくつかありますが、現在一般的にこの別名で呼ばれるのは本種です。属名はギリシャ語のchion(雪の意)とanthos(花の意)に由来し、白い花を雪に例えたものです。
クレマチス スプーネリ
Clematis spooneri
キンポウゲ科 (宿根草有用植物園)
中国原産。モンタナ系のクレマチスで、やや高温多湿に弱い種類です。花は旧枝につき、直径約5センチ、さわやかな白色で、シンプルな4弁になります。
カロライナジャスミン
Gelsemium sempervirens
マチン科(宿根草有用植物園)
アメリカのバージニアからフロリダ、テキサス、グアテマラに分布します。花は黄色で芳香があります。
ツリガネカズラ
Bignonia capreolata
ノウゼンカズラ科(宿根草有用植物園)
アメリカ合衆国原産。花が独特の香りを持つことから、日本ではしばしばカレーカズラ、カレーバインと呼ばれます。
キモッコウバラ
Rosa banksiae
バラ科(宿根草有用植物園)
江戸時代に中国から伝わりました。モッコウバラには香りがありますが、キモッコウバラはほとんど香りません。バラの一種ですがトゲが無く、八重咲きでほとんど実は出来ません。
ボリジ
Borago officinalis
ムラサキ科(宿根草有用植物園)
南ヨーロッパに分布します。乾いた荒れ地、休耕田などに生えます。古くは薬用植物として植えられ、ヨーロッパ中部には逸出したものが見られます。
グレヴィレア ’ピグミーダンサー’
Grevillea ’Pygmy Dancer’
ヤマモガシ科(宿根草有用植物園)
グレヴィレア属は約250種が知られており、大部分はオーストラリア南西部に分布します。ニューカレドニアに3種あるほか、インドネシアにも分布します。属名はイギリスの王立園芸協会の創始者で王立協会の副会長であったグレヴィル(C. F. Greville, 1749-1809)の名にちなみます。
ツルニチニチソウ
Vinca major
キョウチクトウ科(宿根草有用植物園)
南ヨーロッパから北アフリカ原産。株元から多数の茎が伸びます。最初直立していますが、次第にほふくします。
アジュガ レプタンス
Ajuga reptans
シソ科(宿根草有用植物園)
和名はセイヨウキランソウ。ヨーロッパ原産で、代表的なカバープラントとして現在世界各地に普及しています。開花は5月上旬頃で花後に株は弱ってしまいますが、その周辺に新緑が広がって美しいカーペットになります。日向でも、半日陰でも育ちますが、湿気が多い方が生育がよいようです。斑入りなど葉色の変化が多く、花色も変わった物があり多くの園芸品種があります。
デルフィニウム
Delphinium x cultorum
キンポウゲ科(植物園会館前花壇)
オルラヤ グランディフロラ
Orlaya grandiflora
セリ科(北山ワイルドガーデン)
ケリンテ
Cerinthe cv.
ムラサキ科(北山ワイルドガーデン)
クレピス(モモイロタンポポ)
Crepis rubra
キク科(北山ワイルドガーデン)
アルメリア ’バレリーナホワイト’
Armeria pseudarmeria ’Ballerina White’
イソマツ科(北山ワイルドガーデン)
フロロセレクト2009金賞受賞
5月はアリウム・ギガンテウムです。
4月の答えは「パンダ」です。
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