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こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。
科名等の変更について(おしらせ)
植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、4月以降は新しい分類体系で表示しています。
4月1日付見ごろの植物情報では「従来の科名を括弧書き表示する」としていましたが、今回から科名は新科名のみの表示とします。
第20回フクシア展
期間は4月22日金曜日から5月8日日曜日まで
ジャングルゾーンではフクシア展を開催しています。今回は野生種30種、園芸品種170種類を展示しています。
フクシアはメキシコからアルゼンチンにかけてと、ニュージーランド、タヒチに分布するアカバナ科の低木です。
フクシア パニクラタ
Fuchsia paniculata
メキシコからパナマ原産。
フクシア ボリヴィアナ ルクスリアンス
Fuchsia boliviana var. luxurians
ボリビア原産。
フクシア ’シルバーウィングス’
Fuchsia x hybrida ’Silver Wings’
ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。10メートル以上に伸びるつる性植物で、花序は40から100センチの長さで垂れ下がります。花は一部赤褐色を帯びた黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。
ジェイドバイン
Strongylodon macrobotrys
マメ科(ジャングルゾ-ン)
フィリッピンのルソン島原産。独特の「翡翠(ひすい)色」が印象的です。フィリッピンの絶滅危惧種です。
コクリオステマ オドラティッシムム
Cochliostema odoratissimum
ツユクサ科 (ジャングルゾーン)
コスタリカ、パナマ、エクアドル原産。大型の多年草で着生種。葉はロゼット状で、基部は鞘状に重なります。ランに似た花は腋生の集散花序につきます。ガク片は3個で淡い桃色、花弁も3個で青紫色となります。
ヒギリ
Clerodendrum japonicum
シソ科(クマツヅラ科)(ジャングルゾーン)
インド原産。高さ1から3メートルになる落葉低木で、花が緋色で葉が桐に似るところからこの和名があります。
ムクナ ノヴォグイネエンシス
Mucuna novo-guineensis
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
ニューギニア原産。1987年10月にスリランカから種子を入手し、播種、育成後、新観覧温室完成時の1992年にフジ棚仕立てで観覧温室ジャングルゾーンに植栽しました。1993年4月に国内で初めて開花しました。
ジャボチカバ(果実)
Myrclaria cauliflora
フトモモ科 (熱帯有用作物室)
ブラジル南部原産。高さ10メートルほどになる中高木。白色の花は直径約1センチで、1から数個が幹につき、結実すると直径約3センチのブドウのような果実がつきます。
ブルボフィルム フレッチェリアヌム ’ヒサ’
Bulbophyllum flectcherianum ’Hisa’
ラン科(冷房室)
パキポディウム ロスラツム
Pachypodium rosulatum
キョウチクトウ科(砂漠サバンナ室)
マダガスカル南部原産。
球根ベゴニア
Begonia ×tuberhybrida
シュウカイドウ科(鉢物展示室)
南米のアンデス高山地帯に自生する数種の原種をもとに作り出された球根性の交雑品種群です。冷涼な気候を好む長日性植物です。
鉢物展示室ではイワタバコ科のシンニンギアを中心にエピスキア、ストレプトカルプスなどを展示しています。
アメリカヤマボウシ(ハナミズキ)
Cornus florida
ミズキ科(植物園会館前ほか)
アメリカ東部の温暖地やメキシコ東北部に分布する落葉高木。明治時代に日本からアメリカに桜が贈られ、その返礼としてこの木が日本へ贈られたと言われています。日本のヤマボウシに似ることからこの和名となりました。
シャガ
Iris japonica
アヤメ科(植物生態園ほか)
森林内の湿った林床に自生する多年草で、観賞用として庭園などにもよく植栽利用されます。もとは中国から伝来したものが野生化したと考えられています。和名はヒオウギの漢名“射干”を音読みしたものから。三倍体であり種子ができません。
カンザン
Cerasus serrulata ‘Kanzan’
バラ科(桜見本園)
もとは東京の荒川堤に栽培されていたサトザクラの品種で、大輪で遅咲きの桜として人気があります。雌しべは二個でしばしば葉化します。結納などのお祝いの席に出される桜湯に使うのはこの花の塩漬けです。
サワオグルマ
Senecio pierotii
キク科(植物生態園)
本州から沖縄まで山間で日当たりのよい湿地に生える多年草。茎は高さ50cm~80cmで葉とともに白いくも毛があります。和名は沢に生えて小車に似るという意味から。
クリンソウ
Primula japonica
サクラソウ科(植物生態園)
山間の谷川沿いの湿地に生える多年草。葉は根生し長さは15cm~40cm程度。若葉にはしわが多い。和名は九輪草と表記し、花が何段にも輪生している様を表しているとされます。地方によっては七階草、塔花などの呼び名もあります。
キエビネ
Calanthe sieboldii
ラン科(植物生態園)
九州、四国と和歌山県、山口県に自生し、台湾にも分布します。種小名は江戸時代に医師として長崎の出島のオランダ商館に滞在し、日本の動植物の研究をした“シーボルト”にちなみます。
シクラメン ペルシクム
Cyclamen persicum
サクラソウ科(宿根草有用植物園)
リビアから地中海東部原産
レウココリネ プルプレア
Leucocoryne purpurea
ネギ科(宿根草有用植物園)
チリ原産。
ヘレボルス園芸品種
Helleborus cvs.
キンポウゲ科(宿根草有用植物園、バラ園)
写真はバラ園のヒマラヤスギの樹下に植栽したものです。
ブルビネラ フロリブンダ
Bulbinella floribunda
ツルボラン科(宿根草有用植物園)
南アフリカ原産
グレヴィレア ’ピグミーダンサー’
Grevillea ’Pygmy Dancer’
ヤマモガシ科(宿根草有用植物園)
グレヴィレア属は約250種が知られており、大部分はオーストラリア南西部に分布します。ニューカレドニアに3種あるほか、インドネシアにも分布します。属名はイギリスの王立園芸協会の創始者で王立協会の副会長であったグレヴィル(C. F. Greville, 1749-1809)の名にちなみます。
クレマチス アルマンディー ’アップルブロッサム’
キンポウゲ科(宿根草有用植物園)
種の形容詞は人名にちなみます。中国原産で、しばしば栽培されています。
ツルニチニチソウ
Vinca major
キョウチクトウ科(宿根草有用植物園)
南ヨーロッパから北アフリカ原産。株元から多数の茎が伸びます。最初直立していますが、次第にほふくします。
アジュガ レプタンス
Ajuga reptans
シソ科(宿根草有用植物園)
和名はセイヨウキランソウ。ヨーロッパ原産で、代表的なカバープラントとして現在世界各地に普及しています。開花は5月上旬頃で花後に株は弱ってしまいますが、その周辺に新緑が広がって美しいカーペットになります。日向でも、半日陰でも育ちますが、湿気が多い方が生育がよいようです。斑入りなど葉色の変化が多く、花色も変わった物があり多くの園芸品種があります。
ケリンテ
Cerinthe cv.
ムラサキ科(北山ワイルドガーデン)
ブルビネラ
Bulbinella floribunda
ユリ科(北山ワイルドガーデン)
リビングストンデージー
Dorotheanthus bellidiformis
ツルナ科(北山ワイルドガーデン)
クレピス(モモイロタンポポ)
Crepis rubra
キク科(北山ワイルドガーデン)
アルメリア“バレリーナホワイト”
Armeria pseudarmeria ’Ballerina White’
イソマツ科(北山ワイルドガーデン)
フロロセレクト2009金賞受賞
4月はハンカチノキです。
3月の答えは「ヨンリンソウ」です。
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