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こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています
観覧温室特別展示室では、京都府立植物園ボランティアグループ「なからぎの会」が制作した今年の干支、牛のディスプレイが展示されています。熱帯植物を中心にした植物素材を用いた貼り絵です。材料はウシノシタ、オキザリス、ナンキンハゼ、イポメア、ウツボカズラ、ヤブミョウガ、ブーゲンビレア、
トラディスカンティア、ディオン、ユーゲニア、プロテア、ピタンガ です。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ディスプレイの牛の舌は「ウシノシタ(イワタバコ科の植物)の葉」で出来ています。新年早々駄じゃれで失礼しました。
ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科
(ジャングルゾ-ン)
徐々に咲き始めました。
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。
ロスマニア ロンギフロラ
Rothmannia longiflora
アカネ科
(ジャングルゾーン)
西アフリカ熱帯地域原産。細長い花が非常に優雅で印象的。花期はピークを過ぎています。あと1週間程度観賞できると思います。
ホルムショルディア サンギネア
Holmskioldia sanguinea
クマツヅラ科 (ジャングルゾーン)
インド、ヒマラヤの亜熱帯地方原産。萼はレンガ色からオレンジ色、花冠は萼と同色で円筒形。園芸品種には萼と花冠の色が鮮黄色のもの、紫色のものがあります。英名はチャイニーズハット。長くのびた花冠と萼を帽子に見立てています。
ドムベヤ ウァリキー
Dombeya walliichii
アオギリ科
(ジャングルゾ-ン)
アフリカ東部とマダガスカル島の原産。白色から桃色の花がつき、芳香があります。甘ったるい香りで好き嫌いが分かれる香りだと思います。
コンブレツム グランディフロルム
Combretum grandiflorum
シクンシ科
(ジャングルゾ-ン)
北アフリカ原産。花は赤く印象的で、観賞価値が高いため、庭木など屋外の装飾用に使われます。コンブレツム属は250種が世界中の熱帯に分布しています。川岸や林縁によく見られる低木あるいはつる植物です。
オオベニゴウカン白花
オオベニゴウカン
Calliandra haematocephala
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分はおしべです。標準的なオオベニゴウカンは赤い花ですが、本個体は白花で珍しい。漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。 めしべはおしべの成熟後に伸びてきます。赤花種もようやく咲き出しました。
ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科 (ジャングルゾ-ン)
ホウガンノキに実がなりました。今年は3個です。文字通りホウガン(砲丸)になってきました。
4年前までの開花時期は4月から6月だけだったのですが、ここ3年ほど秋にも開花するようになってきました。秋に結実したのは今回が初めてです。
グアバ
Psidium guajava
フトモモ科
(熱帯有用作物室)
熱帯アメリカ原産。果実の形や表面の様子がザクロに似ていることからバンザクロ、またはバンジロウと呼ばれます。ビタミンCが豊富で果樹の中では最高レベルです。
またペクチンも多く含むため良質のゼリーを作ることができます。
カカオ
Theobroma cacao
アオギリ科
(熱帯有用作物室)
当園で管理している自然条件下では結実しないため、人工交配をしています。
種子を炒って粉末にして砂糖、香料等を混ぜ、圧して固めたものがチョコレートで、粉末を圧搾して脂分を除いたものがココアです。
バオバブ果実
Adansonia digitata
パンヤ科 (砂漠サバンナ室)
今年もバオバブの果実が大きくなってきました。果実の長さは大きいもので20センチ以上あります。直径は10センチ以上あります。同じ木の花粉では結実しないので、新潟県立植物園で開花しているバオバブの花粉をいただいて人工授粉しています。種子の周りのパルプ質は糖分が40%以上含まれ、そのままお菓子として食べられます。口に入れると甘酸っぱくラムネに似た味がします。水に溶かして清涼飲料水としても飲まれます。種子からは油が取れ、マダガスカルでは工場で搾られ、石鹸などが作られています。種子は生食ではなく、煮たり発酵させたりして食べます。
キンカチャ
Camellia chrysantha
ツバキ科
(鉢物展示場)
原産地は中国チワン族自治区のベトナム国境付近です。1965年に発表された種で、当時ツバキ属には黄色の花が知られていなかったので、新しい花色を持つ種として非常に注目されました。その後黄花のツバキが中国で次々と発見され、現在では12種が知られています。
バニラ(果実)
Vanilla planifolia
ラン科(ラン室)
メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で大量に栽培されています。花は短命で、天気の良い日で午前中にはしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることが多いです。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるバニラビーンズを作ります。そろそろバニラの香りがするようになってきます。
ラン室ではカランセを展示しています。
アングレクム エブルネウム
Angraecum eburneum
ラン科
(ラン室)
マダガスカル、マスカリーン諸島、コモロ諸島及びアフリカ東部に分布します。大型で草丈80センチ程度になります。花茎は長さ1メートルあまり、有香の白花を10から20個列生します。
ナルキッサス(スイセン) カンタブリクス
Narcissus cantabricus
ヒガンバナ科 (北山ワイルドガーデン)
「カンタブリクス」とは原産地のスペイン、カンタブリア地方に由来します。草丈20から30センチの小さく可愛い花たちが「春よ来い」の大合唱をしているかのようです。
ハボタン
Brassica oleracea var.acephala cv.
アブラナ科 (正門付近(北大路側入口側)他)
クレマチス アンスエンシス
Clematis anshuensis
キンポウゲ科 (洋風庭園内のバラ園北側)
野生植物の宝庫、中国雲南省付近の原産です。冬咲き、常緑のクレマチスです。二つづつセットで付く蕾は白いイヤリングの様です。
クレマチス キロサ
Clematis cirrhosa
キンポウゲ科 (洋風庭園内のバラ園北側)
同じく冬咲き、常緑のクレマチスです。こちらの原産地はスペイン等の地中海沿岸部です。野趣に富み愛好家の間では人気のクレマチスです。
カンザキアヤメ
Iris unguicularis
アヤメ科 (宿根草・有用植物園)
地中海沿岸原産。例年よりずいぶん早い開花です。(例年は2月中旬頃に開花) カンザキアヤメに限らず、色々な宿根草で、花期の訪れが早かったり、遅かったり、「開花期不順」を感じることの多い今日この頃です。
ラケナリア・アロイデス クアドリコロル
Lachenalia aloides var.quadricolor
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス、通称ミニハウス)
南アフリカのケープ地方原産。変種名 quadricolor クアドリコロルは、クアドリ(4つの)、コロル(=カラー、色)、つまり4色の横縞模様の花色を意味します。
キルタンサス マッケニー
Cyrtanthus mackenii
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカ原産。歴代の担当者の努力(収集、維持栽培)によりキルタンサス属の多くのコレクションを保有しています。
1月はロウバイです。
お問い合わせ
文化生活部文化生活総務課 植物園
京都市左京区下鴨半木町
電話番号:075-701-0141
ファックス:075-701-0142