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こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています
エンセテ グラウクム
Ensete glaucum
バショウ科(観覧温室入口前)
エンセテ グラウクムは栽培が難しく、開花に至る例は少ないのですが、当園では2005年5月に一度開花しています。
開花後採種し、実生繁殖した個体が今回花を咲かせました。発芽させること自体が難しい植物で、栽培条件下で実生繁殖した第2世代が開花した例は極めて珍しく、国内では初めてです。
原産はミャンマー、中国、タイ、ラオス、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島です。
バナナの仲間ですが、開花すると株は枯れてしまうので種子で繁殖させるしかありません。
ハメリア パテンス
Hamelia patens
アカネ科(ジャングルゾーン)
フロリダ、西インド諸島からブラジル原産。筒状の花は橙から鮮紅色で枝先に3から5個の花序となって次々咲きます。目線より少し高い位置にあります。
ゴレンシ
Averrhoa carambola
カタバミ科
(熱帯有用作物室)
花もたくさん咲いていますのでこれから果実の数が増えてくると思います。原産地は不明です。インド、インドネシアもしくはマレー半島といわれています。現在では東南アジアを中心に世界の熱帯亜熱帯に分布しています。果実に5本の稜が立ち、果実の横断面が星型をしていることからスターフルーツとも呼ばれます。
果実は生食か砂糖漬けをたべます。薄く切ってサラダに入れたりもします。
アリストロキア アルボレア
Aristolochia arborea
ウマノスズクサ科(冷房室)
アリストロキア アルボレアが開花しています。
多くのアリストロキア属がつる性であるのに対し、高さ3メートル程度のかん木になる種です。
一つの花の寿命は一週間程度ですが、株元につく花茎には次々と花が咲き、長期間楽しめます。花は直径7センチ程度の頭巾のような形をしており、花色は茶色で、下部が白くなります。
原産地は、メキシコからエルサルバドルにかけての中央アメリカで、湿度の高い環境を好みます。現在開花している株は、2000年9月にインドネシアのボゴール植物園からs挿し穂を譲り受けたもので、本園では初開花になります。また、アリストロキア アルボレアの開花は、花空間けいはんなについで国内2例目です。
アフリカバオバブ
Adansonia digitata
パンヤ科
(砂漠・サバンナ室)
今年もバオバブの果実が大きくなってきました。同じ木の花粉では結実しないので、新潟県立植物園で開花しているバオバブの花粉をいただいて人工授粉しています。種子の周りのパルプ質は糖分が40%以上含まれ、そのままお菓子として食べられます。口に入れると甘酸っぱくラムネに似た味がします。水に溶かして清涼飲料水としても飲まれます。種子からは油が取れ、マダガスカルでは工場で搾られ、石鹸などが作られています。種子は生食ではなく、煮たり発酵させたりして食べます。
グロッバ・ウィニティー
Globba winitii
ショウガ科(ラン室)
タイ原産。赤く美しい色の部分は苞で花はその先についている黄色い部分になります。
鉢物展示室でストレプトカーパス園芸品種を展示しています。
ラン室でアキメネスを展示しています。
エピデンドルム フラグランス
Epidendrum fragrans
ラン科
(ラン室)
メキシコ、西インド諸島、南アメリカ原産。花は小さく地味ですが芳香があります。
チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科 (温室入口前庭)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名「地湧金蓮」、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000から2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。
フジバカマ Eupatorium fortunei キク科(写真左)
ミツデコトジソウ Salvia glabrescens var. trisecta シソ科(写真右)
オミナエシ Patrinia scabiosifolia オミナエシ科 (写真左)
ユキミバナ Strobilanthes wakasanus キツネノマゴ科(写真右)
キセワタ Leonurus macranthus シソ科(写真左)
カラスノゴマ Corchoropsis tomentosa シナノキ科(写真右) 道ばたなどに生える一年草です。植栽場所は植物生態園西口ちかくにあるウワミズザクラの下、キセワタの隣です。
ヒヨドリバナ Eupatorium chinense キク科(写真左)
ノダケ Angelica decursiva セリ科(写真右)
コムラサキ(果実) Callicarpa dichotoma クマツヅラ科(写真左) 今年は早い時期から野鳥に捕食されています。
ホトトギス Tricyrtis hirta ユリ科(写真右)
ワタ(綿、完熟果実(下は開花時写真))
Gossypium arboreum var.obtusifolium
アオイ科(宿根草・有用植物園有用植物ゾーン)
インド原産。ワタの果実がはじけて、中からコットン100パーセントの綿が現れました。
ヒオウギ(檜扇、果実(下は開花時写真))
Belamcanda chinensis
アヤメ科 (宿根草・有用植物園)
本州以南の日本、朝鮮半島、中国等に自生。祇園祭の花として親しまれています。根茎に含まれる成分には解毒等の薬効があるとされています。果実は黒光りし、「ぬばたま」と呼ばれ、夜、闇の枕詞として俳句の世界に登場します。
エビスグサ(胡草、恵比須草、果実)
Senna obtusifolia
マメ科 (宿根草・有用植物園)
広く熱帯に分布。種子には、強壮、利尿、眼病、高血圧低下などの薬効が知られています。よく、ハブソウと見紛いますが、葉の形状に明らかな違いがあります。「ハブ茶」として流通しているお茶の多くはエビスグサを原料にしているそうです。
ハブソウ(波布草、果実)
Senna occidentalis
マメ科 (宿根草・有用植物園)
熱帯アメリカ原産。名前の由来は、毒虫や毒蛇(ハブ等)に咬まれた時の民間薬として江戸時代に導入されたことから。茶.強壮.利尿.眼病.整腸などに効く薬草でもあります。種子の入った莢は上向き(斜め上向き)についています。
ウリズンシカクマメ(果実)
Psophocarpus tetragonolobus cv.
マメ科 (宿根草・有用植物園)
熱帯アジア原産。在来種のシカクマメは、短日性が強く、開花結実時には気温が足りなくなるために九州以北での栽培は難しいとされていました。本種ウリズンシカクマメは短日性が緩和され、夏の終わり頃から開花結実する園芸品種です。
スイフヨウ(酔芙蓉)
Hibiscus mutabilis f. versicolor
アオイ科 (宿根草・有用植物園南入り口ほか)
中国の熱帯、亜熱帯部原産。
花は一日花です。早朝に咲いた真っ白な花は昼から夕方にかけて赤く色づいていきます。近景写真2枚は晴れた日の午後4時に撮影しました(光で写真の色はややとんでいます)。
パッシフローラ インカルナータ
Passiflora incarnata
トケイソウ科 (宿根草・有用植物園東入口他)
針状にたくさんある副花冠が波打っているのと、10枚ある白い花びら状の花冠(内5枚は花弁、5枚はガク片)が反り返っているのが特徴です。
オキナワスズメウリ
Diplocyclos palmatus
ウリ科(宿根草・有用植物園)
沖縄、九州に分布。本州以北では見かけることが少ない珍しいウリです。果実の模様、付き方がとてもユニークです。完熟すると深紅になります。種子は採種後保存し来年用や外国の植物園との種子交換に使います。
オルトシフォン ラビアツス
Orthosiphon labiatus
シソ科(宿根草・有用植物園)
南アフリカ原産。秋に薄赤色の花を咲かせる植物です。サルビアに似た姿ですが、サルビアとは属が異なります。葉には芳香があり、「ピンクセージ」とよばれるハーブでもあります。
北山ワイルドガーデンではコスモスが見頃を迎えています。鉢数の多い品種はソナタミックスですが、それ以外の品種も咲き始めています。たくさんの品種がありますのでご紹介します。
コスモスは学名をCosmos bipinnatusといい、メキシコ原産の1年草です。キバナコスモスはCosmos sulphureusで別種になります。
コスモス品種 あかつき
コスモス品種 ハッピーリング
コスモス品種 コラレットミックス
コスモス品種 デイドリーム
コスモス品種 スーパービッキーミックス
コスモス品種 ダブルクリック
コスモス品種 センセーションダズラ
コスモス品種 ピコティ
コスモス品種 シーシェル
コスモス品種 センセーションピンキー
コスモス品種 センセーションラディアンス
ランタナ
Lantana camara
クマツヅラ科 (正面花壇)
ソライロアサガオ
Ipomoea tricolor ’Heavenly Blue’
ヒルガオ科 (植物園会館前花壇)
センニチコウ Gomphrena globosa cv. ヒユ科(写真左、沈床花壇)
ベニバナサルビア Salvia coccinea cv. シソ科(写真右、沈床花壇)
ゴジカ Pentapetes phoenicea アオギリ科(写真左、北山ワイルドガーデン)
ハゴロモルコウソウ Quamoclit×multifida ヒルガオ科(写真右、北山ワイルドガーデン)
ヒモゲイトウ Amaranthus caudatus cv. ヒユ科(写真左、北山ワイルドガーデン)
オジギソウ Mimosa pudica マメ科(写真右、北山ワイルドガーデン)
ワタ Gossypium arboreum アオイ科(写真右、北山ワイルドガーデン)
9月はスイフヨウです。
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