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食虫植物展を開催中です(8月24日まで)。
ハエトリグサの捕虫体験コーナー
新企画キッズコーナーです。簡単なジグゾーパズルで片面は写真、反対の面は捕虫方法が簡単に書いてあり、遊びながら学習することが出来ます。奥はウツボカズラ標本展示コーナーです。
原種コーナー
ロリズラ・ゴルゴニアス
Roridula gorgonias
ロリズラ科
南アフリカのケープ地方原産。比較的乾燥した地域に自生しています。高さ1mの半灌木状になり、茎は木質化します。発芽が難しく、移植を嫌うため、栽培条件下で大型の株を作るのは難しく、開花させ、採種まで至る例はまれです。
繊毛から分泌する粘液は粘着力が非常に強く、葉が枯れてからも粘着力を維持することから樹脂の一種と考えられています。消化酵素を出さないため厳密には食虫植物には入れない場合もあります。葉に捕えられた虫を餌にする昆虫があり、その昆虫の糞を葉から吸収しています。
イビセラ・ルテアの種子
Ibicella lutea
果実の形態から「悪魔の爪」、「旅人泣かせ」の別名があります。果実は非常に表面が硬く、種子を取り出すために先の尖ったものでこじあけなければなりません。さらに種皮も硬いのでさらに中にある本当の種子を取り出すために種皮をハサミで削ってやる必要があります。
ムシトリスミレ、モウセンゴケ、サラセニア、フクロユキノシタなどの展示
ドロソフィルム・ルシタニクム
Drosophyllum lusitanicum
モウセンゴケ科
ポルトガル、スペイン、モロッコの各地に自生しています。雨期乾期のある地域に自生しており、乾燥に耐えるため、地中に長い根をのばしています。繁殖は種子によりますが、発芽率が悪く、また、根を傷めると枯れてしまうため植え替えを嫌います。
ウツボカズラ ”古都シリーズ”
京都大学農学部付属古曽部農場(当時。現在は閉鎖されています)の河瀬晃四郎助教授(当時。現京都大学名誉教授)がウツボカズラの仲間で、捕虫袋が大きい、美しいなど、良系統の個体を掛け合わせて作出されました。同農場閉鎖に伴い、多数京都府立植物園に寄贈されました。
観覧温室外側の鏡池では、熱帯スイレンが見頃です。これから9月いっぱいまで楽しめます。静かなる人気スポット!
エンセテ グラウクム
Ensete glaucum
バショウ科 (観覧温室入口前)
エンセテ グラウクムは栽培が難しく、開花に至る例は少ないのですが、当園では2005年5月に一度開花しています。
開花後採種し、実生繁殖した個体が今回花を咲かせました。発芽させること自体が難しい植物で、栽培条件下で実生繁殖した第2世代が開花した例は極めて珍しく、国内では初めてです。
原産はミャンマー、中国、タイ、ラオス、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島です。
バナナの仲間ですが、開花すると株は枯れてしまうので種子で繁殖させるしかありません。
キバナキョウチクトウ
Thevetia peruviana
キョウチクトウ科 (ジャングルゾーン)
熱帯アメリカ原産。一斉に咲くわけではなく、次々に咲いていきます。
ヒメノカリス スペキオサ
Hymenocallis speciosa
ヒガンバナ科 (ジャングルゾーン)
西インド諸島原産。鱗茎、草姿、花形はH. caribaeaに良く似ていますが、より大型で、花は径20センチにもなります。バニラに似た強い芳香があります。
レンブ
Syzygium samarangense
フトモモ科 (熱帯有用作物室)
熱帯アジア原産。花は白色。果実は洋梨型で乳白色から紅色、甘酸っぱくて香気があり、生食または加工用に用いられます。広く熱帯から亜熱帯で栽培されます
ディモルフォルキス ロウィ
Dimorphorchis lowii
ラン科 (冷房室)
属名のディモルフォルキスはギリシャ語のDi「2つの」、Morphe「形態」、Orchis「ラン」、を組み合わせたもので、属名の通り1つの花茎に2種の異なる花が咲きます。花茎は長く2メートルを超えるようになりますが、花茎の基部には鮮やかな黄色で甘い香りを放つ花が数花つき、下部には赤褐色で無香の花が咲きます。ランの中では、2種の異なる花が咲くのはディモルフォルキスだけです。ボルネオ島のサラワク州とサバ州にまたがって分布しており、標高1000メートル以下の熱帯林の高湿度な環境に生育しています。
ラン室でアキメネスを展示しています。
チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科 (中庭、温室入口前庭)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名「地湧金蓮」、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000から2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。
トウテイラン Veronica ornata ゴマノハグサ科(植物生態園、写真左)
カワラケツメイ Cassia nomame マメ科(植物生態園、写真右)
マキエハギ Lespedeza virgata マメ科(植物生態園、写真左)
フジカンゾウ Desmodium oldhamii マメ科(植物生態園、写真右)
サルスベリ Lagerstoemia indica ミソハギ科(桜林西側、写真左)
シロサルスベリ Lagerstoemia indica ’Alba’ ミソハギ科(桜林西側、写真右)
キョウチクトウ Nerium indicum キョウチクトウ科 (桜林西側、写真左)
ムラサキサルスベリ Legerstroemia×amabilis ミソハギ科(桜林西側、写真右)
ゴジカ(午時花)
Pentapetes phoenicea
アオギリ科 (宿根草・有用植物園)
インド原産。濃い朱色の花は、午(うま)の刻頃(真昼前後)にだけ大きく開いて咲きます。一日花。葉はお茶に、果実や根は薬用になります。
トウゴマ ’ザンジバレンシス’
Ricinus communis ’Zanzibarensis’
トウダイグサ科 (宿根草・有用植物園)
原種はアフリカ東部等原産。種子に含まれる脂肪油は、低温下でも凝固しにくい不飽和脂肪酸を含むため、機械の潤滑油として利用される他、下剤や印刷用のインク等にも使われます。
ヘビウリ
Trichosanthes cucumeriana var.anguina
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
インド原産。レースのような花は、早朝は大きく細片を広げていますが、徐々に先がカールし、夕方には小さくなり翌朝しぼんで落下します。よく似た花のカラスウリとは同属です。
ナガビョウタン
Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科(宿根草・有用植物園)
原種の原産地はアフリカ北部、熱帯アジア。右上の帽子から長さがおわかり頂けるかと思います。
ヒョウタン園芸品種
Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
原種の原産地はアフリカ北部、熱帯アジア。果実の表面にウロコ雲のような斑があり、下部は整った球形状で上部がほとんど無いヒョウタンです。
ツルクビカボチャ
Cucurbita moschata
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
中米原産。日本カボチャの一種で、主に九州地方で栽培されています。
モロヘイヤ
Corchorus olitorius
シナノキ科(宿根草・有用植物園)
原産地はインド、エジプト等とされています。スーパーの野菜コーナーではお馴染みのモロヘイヤの花です。和名はシマツナソ(縞綱麻)。インド等では繊維原料植物として広く栽培されています。
モミジアオイ
Hibiscus coccineus
アオイ科 (宿根草・有用植物園)
アメリカ合衆国南東部原産。
ルリマツリ
Plumbago auriculata
イソマツ科 (宿根草・有用植物園)
南アフリカ原産。明るい水色の花、花期の長いことが特徴的です。
ホウキギ ’アカプルコ’
Kochia scoparia ’Acapulco’
アカザ科
原種は中国原産。丸い草姿が面白いホウキギの園芸品種です。秋に赤く紅葉すると見応えが増します。果実は、秋田県特産の「畑のキャビア」、とんぶりに使われます。
ハス ’八重茶碗蓮’
Nelumbo nucifera ’Yaetyawanbasu’
ハス科 (宿根草・有用植物園)
原種の原産地はインド、中国等。
メハジキ
Leonurus japonicus
シソ科 (宿根草有用植物園)
日本、朝鮮半島、中国原産。
ウド
Aralia cordata
ウコギ科(宿根草・有用植物園)
日本全国に自生。高さ2から3メートルのウドの大木になっています。春に吹いた芽は山菜として美味しい物です。
ノアサガオ
Pharbitis congesta
ヒルガオ科(宿根草・有用植物園)
伊豆七島、紀伊半島、四国、九州、沖縄原産。開花盛期を迎えています。11月頃まで咲き続けます。種子はできないので、毎年、挿し芽で繁殖。
ガマ
Typha latifolia
ガマ科(宿根草・有用植物園内東の池、通称「かえる池」)
日本全国の池や沼に自生。花粉は「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる生薬であり、傷薬等に利用されます。ガマ属には、他にヒメガマ(T. domingensis)、コガマ(学名 T. orientalis)があります。かえる池で、これらの違いを観察してください。
ヒョウタンのトンネル Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科 (写真左、北山ワイルドガーデン)
トサカケイトウ Celosia cristata cv.
ヒユ科 (写真右、北山ワイルドガーデン)
トウガラシ品種特集
トウガラシ’ブラックパール’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
オールアメリカンセレクションズ(全米草花審査協会)
2006年 金賞受賞品種
トウガラシ’ジャンボカラーピーマン 白’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’バナナピーマン’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’伏見長’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’シシトウ’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’万願寺’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’ジャンボカラーピーマン 赤’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’ホットパープル’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’チリチリー’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’五色旭光’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’トレジャーレッド’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’アプローズ パープル アンド レッド’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’八房’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’アプローズ レッド アンド ホワイト’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’紫炎’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’タカノツメ’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ’フリースドルフ’
Capsicum annuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
トウガラシ ’ハバネロ’
Capsicumannuum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
まだ果実は青い状態です。
アメリカフヨウ
Hibiscus moscheutos cv.
アオイ科 (写真右、沈床花壇)
お問い合わせ
文化生活部文化生活総務課 植物園
京都市左京区下鴨半木町
電話番号:075-701-0141
ファックス:075-701-0142