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こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。
ホタルブクロ
Campanula punctata
キキョウ科 (植物生態園)
日本海側では、白花種が多く見受けられます。
タイサンボク
Magnolia grandiflora
モクレン科 (植物園会館西側)
ひとつの木のなかで、蕾、開花中そして終盤の花を同時に見ることができます。
ヤマアジサイ
Hydrangea serrata
ユキノシタ科 (あじさい園)
写真のものは、装飾花のガク片が純白のもので、「白花ヤマアジサイ」と呼ばれております。
ヤマアジサイ ’ベニガク’
Hydrangea serrata ’Benigaku’
ユキノシタ科 (あじさい園)
ガク片には鋸歯はあり、白から紅色に変化していきます。江戸時代からある品種で、西洋アジサイの赤系統作出に使われた品種です。
アジサイ園芸品種
’フランビュー’
Hydrangea macrophylla ’Flambeau’
ユキノシタ科 (あじさい園)
トケイソウ ’クリアスカイ’
Passiflora caerulea ’Clear Sky’
トケイソウ科
(宿根草有用植物園東側入口のトレリス)
原種(P. caerulea)は南米ペルー原産。本種「クリアスカイ」はドイツで作出された4倍体の園芸種です(染色体数が原種の2倍)。花は原種に比べやや大きめです。
ムラサキ
Lithospermum erythrorhizon
ムラサキ科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
日本、朝鮮半島、中国等原産。京都府絶滅寸前種に指定。万葉集、源氏物語に登場するぐらい、人々の生活と関わりぶかい植物。明治時代に化学染料が普及するまでは、広く染料として利用されていました。抗炎症や殺菌作用等のある生薬としても利用されます。 植物園会館前には紫根(標本)と共に鉢で展示しています。
コットンラベンダー
Santolina chamaecyparissus
キク科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
地中海沿岸原産。ラベンダーという名がつきますが、本家ラベンダー(シソ科)とは異なる植物。少し離れていても、葉が放つ独特な香りが感じられます。薄緑のこんもりとした葉と明るい黄色の小花は観賞用としても楽しめます。
キリンソウ
Sedum aizoon var.floribundum
ベンケイソウ科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
日本、樺太、カムチャッカ半島、朝鮮半島原産。打ち身や喀血に効く薬草として利用されています。
ヘンルーダ
Ruta graveolens
ミカン科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
ヨーロッパ南部原産。高血圧、脳出血予防、神経痛などへの薬効が知られています。
ラムズイヤー
Stachys byzantina
シソ科
(宿根草有用植物園東入口)
コーカサス地方からインド原産。葉の手触り感は「子羊の耳(ラム・ズ・イヤー:Lamb’s ears)」を思わせます。クリスマスリースやポプリの材料に用いられます。
ノカンゾウ
Hemerocallis longituba
ユリ科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン、植物生態園)
本州、四国、九州原産。根は利尿、解熱作用のある生薬に利用されます。 花が一重で、八重咲きのヤブカンゾウと見分けられます。またヤブカンゾウよりも若干早く咲きます。
クガイソウ
Veronicastrum sibiricum ssp. japonicum
ゴマノハグサ科
(宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
本州に分布。日当たりの良い山地に自生。滋賀県の伊吹山など標高の高い所では盛夏期に開花する。
サルビア・インディゴスパイレル
Salvia × indigo-spirer
シソ科
(宿根草有用植物園)
ファリナセアとロンギスピカータとの交雑種。濃い青色。草丈1メートル強。耐寒性は強いです。
サルビア・デセルタ
Salvia deserta
シソ科
(宿根草有用植物園)
中央アジア等原産。明るい薄紫。草丈1メートル弱。耐寒性は強いです。中国ではこの植物の根は、血行を良くする漢方薬として使われるそうです。
サルビア・フォルスカオーレイ
Salvia forskaohlei
シソ科
(宿根草有用植物園)
地中海沿岸、西アジア原産。明るい薄桃色。草丈は1メートル弱。耐寒性は強いです。
サルビア・グアラニティカ
Salvia guaranitica
シソ科
(宿根草有用植物園)
ブラジル原産。草勢旺盛、草丈は1メートル半ほどに達します。明るい青紫色。耐寒性は中程度です(摂氏-5度以上必要)。
スイカズラ
Lonicera japonica
スイカズラ科
(宿根草有用植物園東入口)
日本、中国に分布。半落葉蔓性低木。別名ニンドウ(忍冬)は冬でも葉を残すことから。花色が白から黄に変化することから金銀花とも呼ばれます。
キバナノコギリソウ
Achillea filipendulina
キク科
(宿根草有用植物園)
コーカサス地方、イラン、アフガニスタン原産。不思議なのは、散房状の花序が、どの花序もほぼ同じ高さに(ほぼ同一平面に)咲くことです。
ヘメロカリス 園芸種
Hemerocallis cvs.
ユリ科
(宿根草有用植物園東入口)
薬草のノカンゾウと同属のヘメリカリスの園芸品種群。様々な花色、大輪、小輪、八重咲きなど。
ハンゲショウ
Saururus chinensis
ドクダミ科
本州以南の日本、朝鮮半島、中国に分布。夏至から11日目の半夏(はんげ)の頃に花が咲くことからハンゲショウ(半夏生)の名を持つ湿地性の植物です。今年はずいぶんと早い開花です。
温帯スイレン
Nymphaea spp.
スイレン科
日本の気候で越冬可能な温帯性のスイレンです。
ポンテデリア
Pontederia cordata
ミズアオイ科
北米原産で、ホテイアオイと同じミズアオイ科の水生植物です。 繁殖力旺盛です。
フトイ各種
Scirpus tabernaemontani
カヤツリグサ科
日本、ヨーロッパ等の河川、湖沼、溜め池に自生。花茎の先に着く花穂に妙があります。(左からシマフトイ、フトイ、タテジマフトイ)
コールラビ ’パープルバード’
Brassica oleracea var. gongylodes
アブラナ科
(正面花壇)
昨年から取り上げてきた野菜シリーズの一環ですが、今回新登場。どういった雰囲気になるか楽しみにしてください。
ジニア(ヒャクニチソウ)
Zinnia elegans cv.
キク科
(会館前花壇)
原産地はメキシコです。園芸品種では青を除いたあらゆる色の花がありますが、原種では赤みのある紫か、淡紫色です。日本への渡来は1862年です。
タチアオイ
Alcea rosea cv.
アオイ科
(北山ワイルドガーデン)
中国から渡来し、古くから花壇に植栽される越年草です。本種は長らく中国原産とされてきましたが、トルコ原産のA. setosaと東ヨーロッパ原産のA. pallidaとの雑種ではないかと考えられています。
ガイラルディア ’アリゾナサン’
Gaillardia ’Arizona Sun’
キク科
(北山ワイルドガーデン)
2005年 フロロセレクト(欧州草花新品種審査協会)金賞受賞品種。オールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会)金賞受賞品種
ホワイトレースフラワー ’グリーン ミスト’
Ammi majus cv.
セリ科
(北山ワイルドガーデン)
地中海地方原産の一年草または越年草。茎の高さは30センチから100センチにもなります。日本では帰化植物となって野生化しているところもあります。切花として販売されています。
オオキンバイザサ
Curculigo capitulate
コキンバイザサ科
(ジャングルゾーン)
原産地は熱帯アジア、オーストラリアです。短い根茎があり、増殖は株分けによります。花茎には褐色の毛があり、葉柄に比べて短いので、花は株元にあり目立ちません。径2センチの黄花が頭状に着きます。開花期は夏です。同じ属のキンバイザサは日本の南部に自生します。
サンゴシトウ
Erythrina ×bidwillii
マメ科
(中庭)
Erythrina herbaceaとアメリカデイゴを交配して作られたものです。
ブロメリア・バランサエ
Bromelia balansae
パイナップル科
(アナナス室)
ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン原産。湿った疎林や藪の中に生え、ふちに鋭いとげがあります。長さ、0.6メートルから1.5メートルの葉を約50枚もつけて、ロゼットを作ります。花茎は長さ1.2メートルになり、花を取り巻く鮮やかな赤い苞が花の美しさを引き立たせます。英名ではハートオブフレイム(炎の中心)と呼ばれます。燈赤色に熟す果実からは酸味がある飲料や調味料が作られます。
ブロメリア属はパイナップル(アナナス・コモスス)によく似た植物ですが、花序の頂端に新しい芽(頂芽)を作らないところが異なります。熱帯アメリカに約50種が分布し、その大部分がブラジルに生育します。地生する大型の多年草で、高さ2メートルに達する種や、食用や観賞用に栽培されたり、繊維の原料になる種もあります(ブロメリア・セラ:Bromelia serra=葉から麻袋やロープ、紙の原料として利用されます)。
クラリンドウ
Clerodendrum wallichii
クマツヅラ科
(ジャングルゾ-ン)
アッサム、ヒマラヤ原産。白い花序が垂れ下がり美しいです。熟果が黒紫色で赤色のガクにつき花後も楽しめます。
サキシマスオウノキ
Heritiera littoralis
アオギリ科
(ジャングルゾーン)
海岸やマングローブ湿地に生育する常緑高木で高さ5メートルから15メートル時には25メートルにもなります。アフリカ、熱帯アジア、ポリネシアに広く分布し、日本では奄美諸島以南の南西諸島に分布します。和名は材をスオウ(マメ科)のように赤色の染料として利用したことによります。薄く曲がりくねった板根を発達させ堂堂とした姿から沖縄ではダイミョーギ(大名木)とも呼ばれます。
6月はハナショウブです。
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