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こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。
第15回洋ラン展特集!
パフィオペディルムを使ったディスプレイ1
パフィオペディルムを使ったディスプレイ2
日本の野生ランと植物ディスプレイ1
日本の野生ランと植物ディスプレイ2
洋ランの絵画も展示しています
パフィオペディルム属の写真1
パフィオペディルム属の写真2
ラン室ディスプレイ。テーマは「風にそよぐオーキッド」
ユーロフィラエア
Eulophiella sp.
Eulophiella属は2から4種がマダガスカルに自生する中ー大型の着生種で、日本ではE.elisabethae、E.roemplerianaが栽培されています。本種はそのいずれとも異なり、おそらく日本に初導入、初開花したものではないかと思われます。
京都洋ラン研究会の展示
京都府立植物園が育成・保存しているランの展示
パフィオペディルム・デレナティー・アルバ
Paphiopedilum delenatii var. alba
ベトナム 原産。本種は他の種にはない淡紫色の花が魅力的で、パフィオのクイーンとも称されます。1913年フランスの軍人によってトンキン(ベトナム)からヨーロッパに紹介されました。その株は枯れ、その後、1922年ベトナム中部で再発見された数株のうちたった1株から種子が採れその実生系統が世界中に広がりました。1992年ごろベトナム中南部で正確な自生地が確認され、従来のものより魅力的なものが紹介されるようになりました。
パフィオペディルム・ローウィー ’ハナダ’
Paphiopedilum lowii ’Hanada’
パフィオペディルム・ダイアンツム
Paphiopedilum dianthum
パフィオペディルム・プラティフィルム
Paphiopedilum platyphilum
ボルネオ原産。本種は京都在住の趣味家の方が1964年4月26日ボルネオ、サラワク州の標高約800mの山中で発見して数株を採取し、1982年、Paph. stoneiの変種latifoliumとして紹介され、正式に記載されることなく園芸界に広まりました。2001年、筑波実験植物園の遊川博士が最新の手法を用いて詳細に検討した結果、Paph. stoneiとは別種であるとしてPahiopedilum platyphyllumの名で正式に記載しました。本種はそれ以後一度も再発見されおらず、正確な自生地が不明です。
その他エントランスホールの原種紹介コーナーでは
エウロフィア・ギニエンシス
Eulophia guineensis
ラン科
(エントランスホール)
熱帯アフリカ原産の落葉性の地生ランです。春先、出葉に先立ち40cmぐらいの花茎を伸ばし、径5cm程の花を10花ぐらいつけます。平凡なランですが、唇弁が大きく明るい桃色でよく目立ち、栽培もしやすいので植物園の展示には重宝します。種小名はアフリカの自生地ギニアにちなんで付けられてます。
フクジュソウ
Adonis ramosa
キンポウゲ科
(植物生態園)
セツブンソウ
Eranthis pinnatifida
キンポウゲ科
(植物生態園)
例年、節分の頃に見頃をむかえますが、今年のような暖冬の年は、開花が遅れるようです。播種から開花まで約4年かかります。
オオイヌノフグリ
Veronica persica
ゴマノハグサ科
(桜林周辺)
明治時代に帰化し、全国的に自生します。当園でも特に植栽していませんが、桜林周辺で観察することができます。名前の由来は、果実の形からきていますが、名前とは似つかず、るり色の美しい花を早春に咲かせます。 2本の突き出た雄しべがクワガタソウ属の特徴を表します。
ウメ ’玉牡丹’
Prunus mume ’Gyokubotan’
バラ科
(梅林)
梅の開花状況については、新聞等の情報を参考にして下さい。
ツバキ ’曙’
Camellia japonica ’Akebono’
ツバキ科
(つばき園)
ヤブツバキ、ユキツバキなど多くの種類は、染色体数は30個(2倍体)ですが、本種の染色体数は45個(3倍体)になります。一般に3倍体のものは花や葉が比較的大きくなる傾向にあります。
バビアナ・ケダルベルゲンシス
Babiana cedarbergensis
アヤメ科
(宿根草有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。やや縮れた花弁を持ち、一般にイメージするアヤメの類とは趣がことなります。
イフェイオン・セロウィアヌム
Ipheion sellowianum
ユリ科
(宿根草有用植物園内小ガラスハウス)
南米原産。3、4月頃に、白や水色の花を咲かせるハナニラ(Ipheion uniflorum)と同属ですが、めずらしい黄花種です。
ラケナリア・スプレンディダ
Lachenalia splendida
ユリ科
(宿根草有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。紫色の花は水平方向に咲き、花弁の外まで長い雄しべが伸びています。
スイセン・カンタブリクス モノフィルス
Narcissus cantabricus ssp.monophyllus
ヒガンバナ科
(宿根草有用植物園内中央ロックガーデン)
原種のスイセンが見頃です。このロックガーデンでは、これから春にかけて、原種チューリップ、ブローディア等の球根植物が次々と咲いてきます。ご期待下さい。
ヘレボルス・オリエンタリス
Helleborus orientalis
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
英名でレンテンローズとよばれる種で、厳密な意味でのクリスマスローズ(Helleborus niger)とは異なります。
ギョリュウモドキ ’赤葉’
Calluna vulgaris ’Red form’
ツツジ科
(宿根草有用植物園中央ロックガーデン)
原種は、ヨーロッパ北部、北アメリカ原産です。本種は、鮮やかな赤葉が特徴の園芸種です。もうすぐエリカに似た薄桃色の花を咲かせます。
(1)ウツギの枝の断面
ウツギ属(Deutzia)には、ウツギ、マルバウツギ、ヒメウツギなど様々な種があります。この写真はウツギの斑入り園芸種を剪定した後の枝断面です。
ウツギは漢字で「空木」と書きます。ウツギの仲間は皆、茎の内部が空洞になっています。
フイリウツギ Deutzia crenata cv. ユキノシタ科
(2)バクチノキの果実
関東以西の太平洋岸に分布。樹皮はうろこ状に剥がれて、そのあとが赤色を帯びています。この様子を博打で身ぐるみはがれることに喩えてついた名が「博打の木」です。
今回ご覧頂きたいのは果実です。秋に花が咲き、初夏に実は黒く熟します。もし、このユニークな植物の種子が採取できれば、海外植物園から種子導入の要望が多数あると考えられます。
昨年は果実の数自体少なく、残った果実も不稔ばかりでした。今年は沢山着果し大きい果実も目立ちます。
バクチノキ(果実、幹)Prunus zippeliana バラ科
(3)ボタンの剪定
宿根草有用植物園で作業中に、お客様から「家のボタンがどんどん大きくなるが、いつ、どのように剪定したらよいか?」とお尋ねいただくことがあります。
書物やインターネットなどで様々な剪定方法が紹介されていますが、当園の方法をご紹介します。
11月下旬から12月末頃、剪定します。樹高は現在の高さを維持したいので、昨年の剪定位置(切りあと)と同じくらいの高さで充実した芽を探し、そのすぐ上(1から2cm上)で剪定します。
その時、木質化した古い枝の芽は弱い場合があり、状況を見て基から剪定します。また1本の枝には充実した芽が、多くても3から4個迄とします。あまり多く残すと一つ一つの花が小さくなるのと、春に支柱の手間がかかるためです。
ボタン Paeonia suffruticosa cv. ボタン科
北山門前では早春の草花展(2月16日から3月21日)の準備が進んでいます。これに先立ちまして、2月10日(土曜日)から2月12日(月曜日)までの3日間、プレオープンということでごらんいただくことができます。
早春の草花展展示1
早春の草花展展示2。今年はハウスの中に入ってごらんいただけるようになっています。
早春の草花展展示3
2月はカトレアです
お問い合わせ
文化生活部文化生活総務課 植物園
京都市左京区下鴨半木町
電話番号:075-701-0141
ファックス:075-701-0142