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金輪寺は延暦(えんりゃく)年間に西願(せいがん)上人が開いたと伝えられている。市史によれば、戦国時代の戦乱に荒廃したが十五世紀末ころには再興が図られたとの文書が残っており、永禄(えいろく)2年(1559)に本堂が造営されたのではないかと考えられている。棟札では、本堂の造営は延宝(えんぽう)7年(1679)であることが明らかとなっているが、全くの新築ではなく大規模な修理あるいは古材を用いての改築であったことが推測される文面となっている。木造茅葺平屋建、入母屋(いりもや)造。本堂内には亀岡市指定文化財の金剛力士像が安置されている。
建物が老朽化してゆがみが生じ、雨漏りもしていたことから、今回助成した修理では、建物の不陸を調整しながら、床板の改修や柱の切り接ぎ等を行った。また、屋根の全面葺き替えも行い、その際には、棟も昔に近い自然な形になおされた。 なお、金輪寺本堂は平成23年3月に京都府指定文化財となっている。(平成22年度)
修理前 修理後
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