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三井家の女性たちの寄進により、宝永6年(1709)に僧厭求(えんぐ)や海北友賢(かいほうゆうけん)によって制作された作品。本堂の天井から床に達する大涅槃図であり、描かれている動物の種類の多さでは、日本の涅槃図の中でも最多といわれている。例年、涅槃会に合わせ、3月中に公開され、この間は無病息災の花供曽(はなくそ)が授与される。
経年劣化により本紙全体に絵の具の剥落、擦れ、シミの発生、欠失箇所や横折れ、縦折れ、亀裂も生じ、表装も全体的に損傷していることから、剥落止めや亀裂箇所・折損箇所に対し、折り伏せによる補強補修を行うなど、原状を回復させるための修理に対し助成を行った。(平成22年度)
本紙寸法 縦504.0cm 横403.5cm
修理前 修理後
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