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豊里ぴよぴよクラブは、綾部市豊里地区で子育てをする親子を対象に活動する母親主体のサークルです。月に1,2回、豊里幼稚園隣の綾部市ふれあいの家を会場に、家庭で子育てをしている母子がつどいます。
訪問したこの日は、天気もよく、お誕生のお祝いをした後、少し大きな子ども達は隣の市立豊里幼稚園の園庭で、砂遊びや遊具で楽しくすごしました。幼稚園もぴよぴよクラブが利用しやすいようにと、サークル活動のある火曜日を園庭開放日として地域に開放しています。これまでは、サークルのおもちゃの保管スペースがなく、開催場所への運搬に困っていたところ、現在の会場は、押入れのスペースに保管することができるようになり、誕生日の子どもの写真を飾るパネルなど大きなものも置けるようになりました
このサークルは、平成18年4月に地元地域の母親がサークルリーダーとして運営する綾部では数少ない母親サークルとして始動しました。立ち上げや運営には地域子育て支援センターと地域の主任児童委員さんからの後押しもあり、主に座談会を中心としたつどいを定期的に開催してきましたが、2年目の昨年度は、親子リズムのサークルの役員を務めている母親がリーダーとなり、プログラムも製作活動やプール、運動会や遠足など充実した内容へと工夫が盛り込まれています。現在3年目の活動を始めてまだ日も浅いことから、OGの役員経験者が新役員のサポートに入り、大型絵本の読み聞かせや、お誕生日のこどものお祝いをお手伝いしていました。綾部市健康運動指導者派遣事業を利用して、インストラクターによる親子ビクスを企画したり、地域子育て支援センターの出前ひろば「コミサロ」との合同企画を開催したりと、公的な資源を有効に活用して、楽しいメニューを考えておられます。
豊里地域限定のサークルということもあり、参加のきっかけはメンバーからの声かけや民生児童委員さんからのお誘いが多いとのこと。各回の参加者名は、主任児童委員さんを通じて各担当地域の民生児童委員さんに伝えられ、来ておられない親子への声かけや状況把握に対応できるような連携ができています。
活動内容や運営は、役員である母親たちが中心となりすすめていますが、地域子育て支援センターや、地域の主任児童委員がしっかりと連携しバックアップしておられます。特に目を引くのが、サークル運営の基盤を支える役割を、主任児童委員さんがしっかりと担っていることです。開催日には準備の時間帯から必ず参加され、行政や地域の施設や人材とのパイプ役として厳しくも温かく子どもと母親の成長を見守っておられます。地域の主任児童委員さんのお二人の「黒子に徹する」働きには、「親の自立のための支援」をしようとする確固たる信念がうかがえました。地域子育て支援センターや主任児童委員さんといった公的な支援者からの応援をうけ、地域のお母さんたちがいきいきと活動しておられるのがとても印象的で、地域ぐるみのあたたかさを感じる雰囲気でした。
取材・文責 谷口英子
お問い合わせ
健康福祉部こども・子育て総合支援室(保育・子育て支援係)
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