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京都府の西脇隆俊知事と京都市の松井孝治市長は23日、京都市役所で会談し、新興感染症対策に当たる常設の組織「京都版CDC(京都感染症予防管理センター)」を府と同市が共同で来年10月に創設することで合意した。都道府県と政令市で構成する地方版CDCは全国初という。
西脇知事は会談で「国立健康危機管理研究機構と連携して感染症への対応力を強化し、将来的には他の都道府県にも一定の役割を果たせる西日本の拠点を目指したい」と強調。松井市長は「感染症対策は広域で取り組むことが必要だし有効で、そのためには府市連携の強化が重要だ」と話した。
会談では他に、奨学金返済を支援する企業への助成制度の拡充や消防体制の強化、探究学習の海外留学への拡大、音楽に親しむ京都市北山地区のまちづくりについて話し合う会議体の設置でも一致した。
また京都商工会議所からの要望を踏まえ、伝統工芸・伝統芸能の人材育成や修学旅行のプログラム作成、鴨川周辺の活性化で協力することも確認した。(了)
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