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クローズアップ京都府

交通政策
京都の将来を見据えた交通基盤の整備が進んでいます

 昨年、南丹市美山町の綾部宮島線肱谷(ひじたに)バイパス新肱谷橋(仮称)、舞鶴市の小倉西舞鶴線新白鳥トンネル(仮称)が本格的な着工を迎えました。
 京都府では、地域の安心・安全を確保するとともに、社会経済活動を支えるなど、府域の発展に欠かせない交通基盤整備を進めており、その効果が府域全体に行き渡るよう、広域的な道路ネットワークや京都舞鶴港の整備、JR奈良線の複線化などに取り組んでいます。
 昨年の工場地の基準地価は、前年比で山城地域が5.2%、府域全体では2.9パーセント上昇し、都道府県別3位の伸び率となりました。また府北中部では、令和元年の工場立地件数が10年前と比べ約1.5倍になるなど、整備の効果が目に見える形で表れています。
 今後とも、人流・物流を支え、産業振興や観光振興に寄与する交通基盤の整備を進め、地域の魅力が輝く京都を目指します。

10月30日着工
府道綾部宮島線肱谷バイパス新肱谷(ひじたに)橋(仮称)

 バイパス整備により、災害に強い安全な緊急輸送道路の確保とかやぶきの里へのアクセス向上など観光振興の促進に大きく寄与します。

新肱谷橋の着工工事の式典を行う様子

12月25日着工
府道小倉西舞鶴線新白鳥(しらとり)トンネル(仮称)

 歩道を備えたトンネルを新設することにより、舞鶴市の東西市街地における朝夕の慢性的な渋滞の解消と歩行者の安全を確保します。

白鳥トンネルの着工工事の式典を行う様子

進行中の交通基盤整備

山陰近畿自動車道の整備

 鳥取・兵庫・京都を結び日本海国土軸となる山陰近畿自動車道全長約120キロメートル。現在、大宮峰山道路5キロメートルが整備中、ミッシングリンク解消に向けた調査も進めています。

目的
空港・港湾などと連携した産業立地の推進・観光誘客とともに、災害に強い道路ネットワークの形成を図ります。
道路 京丹後大宮IC周辺の写真 令和3年12月撮影

新名神高速道路の整備

 三大都市圏をつなぎ国土軸を構成する新名神高速道路は、名古屋市と神戸市とを結び、全長約174キロメートルのうち、約36キロメートルの整備が進められています。

目的
移動時間の短縮、物流輸送の効率化、沿線地域のまちづくりの促進や広域的な観光の活性化を図ります。
道路 城陽JCT・IC周辺の写真 資料提供:NEXCO西日本 令和3年11月撮影

京都舞鶴港国際ふ頭第2バースおよび2期整備

 国土交通省による岸壁の210メートル延伸とともに、京都府においても貨物の積卸しを行うふ頭用地、民間倉庫の建設を行う関連用地など、約15ヘクタールの埋め立てに着手しました。

目的
貨物需要の増大や船舶の大型化、2隻同時着岸に対応した機能強化により、府北・中部の経済の発展を図ります。
港湾 京都舞鶴港国際ふ頭第2バースおよび2期整備の様子

JR奈良線高速化・複線化第二期工事

 令和4年度末開業に向け、JR藤森から宇治間、新田から城陽間、山城多賀から玉水間、約14キロメートルの複線化とともに、バリアフリー化など駅舎の改良を進めています。

目的
京都から城陽間を完全複線化し、運行ダイヤの安定性と駅舎改良により、利用者の利便性・安全性・快適性の向上を図ります。
鉄道 完成した多賀から玉水間の写真 令和2年12月撮影

[お問い合わせ]
監理課
TEL:075-414-5184 FAX:075-414-5183

現場訪問
京都とっておきの芸術祭と京都文化博物館で「行き活きトーク」

※感染対策を講じた上で開催しました

日図デザイン博物館

 障害のある方々が個性や才能を発揮する「京都とっておきの芸術祭」では、京都のアートシーンに精通する美術評論家の太田垣實(おおたがきまこと)氏も交え、知事賞受賞者の皆さんとトーク。制作に対する思いや目標をお聞きしました。

参加された美術評論家と知事賞受賞者と西脇知事

トーク参加者の作品


【陶芸】日置 佳世子さん


【川柳】今川 義弘さん


【俳句】林 宏美さん


【写真】大澤 滋さん


【諸工芸】森 陽希さん


【書】拝師 甲太さん

参加者の声

  • 皆の助け合いや、幸せを思って作りました
  • 障害があることの生きづらさや煩わしさを忘れてしまう。それが心地よくて写真を撮っています
  • 書道家の気持ちになって制作に取り組みました
  • 中学生の時に、お母さんがお昼に栗ご飯を作ってくれたことを思い出して楽しく書きました
  • 移動や情報のバリアフリーを願っています
  • 恐竜図鑑を見ながら「白亜紀!」と言いながら創り続けました
  • ハンデのある人にしか書けない構図、色づかい。受賞作はまさに「とっておき」の作品です

トークを終えて…

皆さんとお話しして、作品に込められた背景を知ると鑑賞に深みが出る思いがします。障害のある方もない方も、共に安心していきいきと暮らせる共生社会を目指し、われわれも頑張ってまいります。

京都文化博物館

 京都文化博物館では、交流サロンのオープンを記念し、京都南ロータリークラブの会長とアーティストの皆さんで意見交換しました。

京都文化博物館にて行われた行き活きトークの参加者と西脇知事

参加者の声

  • 制作・仕事・家庭のバランスの取れた生活を目指しています
  • 教育現場で芸術家と触れ合えればアートが身近になると思います
  • 日本の伝統芸能や現代美術に惹(ひ)かれ、日本に来ました
  • 現代美術の表現の多様化に合わせて展示会も変化が必要
  • 女性アーティストの活躍や交流など開かれた拠点となってほしい
  • 京都で美術批評家やギャラリストと交流できれば
  • 経済界からも才能を伸ばすための仕組みや支援をしていきたい

トークを終えて…

2022年度に文化庁移転が控えています。芸術に関わる人の交流機会も一層増えていくでしょう。府としても、京都が日本の現代アートをリードする形をつくってまいります。

[お問い合わせ]
広報課
TEL:075-414-4071 FAX:075-414-4075

 知事コラム
雲涯蒼天(un gai sou ten)Governor's voice

書:西脇 隆俊

 子どもの頃、雪が降るのが楽しみでした。小学校の校庭に雪が積もるたび、走り回って雪合戦をしたものです。高学年になると、学校のスキー教室で滋賀県マキノ高原へ連れて行ってもらったり、比叡山人工スキー場(約20年前に閉業)へ家族で出掛けたりもしました。ゲレンデで雪の上に寝転んでいて「危ない!」と父親からこっぴどく叱られたことも記憶に残っています。
 京都でも、昔は随分と雪が降りました。スキー板を担いで花脊(はなせ)スキー場(約30年前に閉業)まで歩き、市内近くまでスキーで滑って降りてきたこともあったほどです。温暖化の影響もあるのでしょうが、今では雪が降ることが少なくなり、たまの大雪に車が立ち往生したり、転倒して大けがをされたりする様子が各地で大きなニュースとなります。どうか皆さま、急な大雪にくれぐれもお気を付けいただき、厳寒期を無事にお過ごしください。

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