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京都まちとみどり写真コンクール平成27年度第31回講評

審査委員長 越智 信喜(京都写真家協会副会長)

 今年の第31回京都まちとみどり写真コンクールの応募作品は、前年より100点をも上回る646点の応募がありました。応募者数も200名を超える方々から寄せられ、各地域に広くこの写真コンクールが浸透してきたと嬉しく思います。緑がある自然の中に笑顔や愛が写し出された作品、景色の中から人生が描かれ語りかけられてくるような作品など、さまざまな視点から撮影されたレベルの高い作品が多く集まりました。毎回応募してくださる方も多く、作者の試行錯誤や努力の後が見える作品がありました。それらの作品を通して、カメラを常に持ち歩いて、楽しんで写真撮影をされている方々の姿が目に浮かびます。ただ残念なことに、せっかく心打つ良い写真なのに、テーマに沿っていない作品があり選外にさせていただくものがありました。それとプリントについて、最近は家庭で簡単にプリントが出来る時代になって来ていますが、写真用紙でない紙で応募されている作品もありました。作品はプリントで決まると言っても過言ではありません。次回は、テーマに合わせた作品、そして写真用紙にプリントして応募されることをお願いしたいと思います。最後に、中高齢の方々の作品応募は多くありましたが、25歳以下の若い方の応募が意外にも少なかったことです。写真愛好家の中高齢の方々にお願いです。写真の良さ、撮影の楽しさを若い方にお教えお伝え下さい。そして写真コンクールに応募する事も添えてお話ししていただければ幸いです。

京都府知事賞 「苗、頂戴!!」 古田 正洋

  美山町のお田植え祭を撮影された一コマです。五穀豊穣を願う伝統行事で、お揃いの菅笠にかすりの着物、真っ赤な袖隠しの早乙女たちが、大きく広がった青空と澄んだ空気と周りのみどりに包まれた中、元気に楽しく田植えをしようとする動きのある写真に仕上がっています。写真を見ていると、ハツラツとした笑顔から声が聞こえそうです。「苗、ちょうだい!」と。元気が良く、明るく楽しい動きのある素晴らしい作品です。

京都市長賞 「キミの未来へ」 片山 智士

  一本のレールの上をまっすぐに、バランス良く進む姿が、前後の良いボケ具合が奥行きの深い印象的な作品に仕上がっています。題名を見て、君はどんな顔をして未来に向かっているのかと、ふと顔を見たくなってしまいそうです。完成された構図で作者の世界観が感じられます。とっても良い作品になっています。

特別賞(京丹波町長賞)「秋を背負って」 王鞍 謙一

 青空の下、遠く山の裾野まで広がる稲穂が揺れる黄金一色の彩りが、目に飛び込んできます。稲穂で作られた蛙の顔なのかユニークな絵が、お米を作る農業に携わる方々の愛情が伝わり、ワンポイント「LOVE」の文字が、農業を愛する意味を深めていると感じます。京丹波町の人達の温かさを感じる作品になっています。農業を営む人々の姿が画面に写されていれば、より動きのある温かさいっぱいの写真になったかと思います。

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