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古くから東山と並んで京都のシンボルとして名高い鴨川。時には禊(みそぎ)の川として神聖な行事をささえ、時には京友禅の艶やかな彩りを川面に浮かび上がらせ、京の人々の暮らしになくてはならない清らかな流れを保ってきました。
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鴨川公園は、京都市の中心部を流れる鴨川の河川敷に整備された公園です。そのさわやかな流れをはさんで南北に伸びる水辺の緑地は、市街地の中にある貴重なリフレッシュ空間としても、親しまれています。
とりわけ丸太町橋あたりから柊野にかけては、芝生や運動広場をはじめ、整備のすすんだ美しいスポット。たとえば出町橋から北山大橋に至る東岸には、ジョギングロードや木立に囲まれた散歩道が整っています。また、出町橋近くの合流部は、平日は学生さんたちのランチタイムに、休日には親子連れなどで賑わう人気のエリアです。
一方、竹田橋周辺から小枝橋までの下流緑地は、主に散策の場として地元の皆さんに利用されています。
この河川敷が現在のように美しく整備されるようになったきっかけは、昭和10年の集中豪雨で鴨川が氾濫したこと。このため河川の大改修工事によって高水敷が整えられ、緑地化して運動広場や芝生地がつくられたのです。堤防上には当時のサクラやマツ、カエデ、ムク、エノキなどの老並木が残り、水辺に遊ぶ人々の姿を見守っています。
秋も深まるころ、遠くシベリア以北から、はるばる鴨川に飛来してくるユリカモメ。その別名「都鳥」は、『伊勢物語』東下りの一節に有名です。京の都を旅立ち、隅田川に着いた在原業平(ありわらのなりひら)らが、そこで京では見たことがない鳥を見かけます。渡し守に名を聞けば「都鳥だ」と言う。そこで業平が詠んだのが、“名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思う人はありやなしやと(都という名前をもっているなら、さあ聞いてみよう都鳥よ。都に残してきた私の思い人は元気でいるのかどうかと)”という歌でした。平安時代には京都で見られなかったこの鳥が、鴨川の風物詩にまでなるようになったのは、意外にも近年のこと。初飛来は、昭和49年の1月だそうです。鴨川で遊び、琵琶湖や大阪湾をねぐらとするこの忙しい鳥は、4月の中旬を過ぎるとまた生まれ故郷をめざして旅立っていきます。
所在地 | 京都市北区、上京区、左京区、中京区、東山区、下京区、南区および伏見区 |
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アクセス | 出町橋-京阪・京福出町柳駅徒歩1分 北大路橋-京都市営地下鉄北大路駅徒歩5分 丸太町橋-京阪神宮丸太町駅徒歩1分 三条大橋-京阪三条駅・京都市営地下鉄三条京阪駅徒歩1分 |
連絡先 | 京都府京都土木事務所 電話:075-701-0101 <運動施設利用> 公益財団法人京都府公園公社 電話:0774-24-1313 |
面積 | 39.9ヘクタール |
主な施設 | 運動広場、散策路、児童広場、ゲートボール場 |
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