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第4回京都水道グランドデザイン検討委員会開催結果

1 開催日時

平成29年8月1日(火曜日)午後1時30分から午後3時30分

2 会場

京都平安ホテル 1階「平安」

3 出席者

委員

山田座長、浦上委員、越後委員、小林委員、小倉委員、日下部委員、藤原委員、村上委員

事務局

環境部長、公営企業管理監、公営企画課長ほか

4 開催結果の概要

下記について府(事務局)から説明を行い、意見交換を行った。

(1)京都水道グランドデザインのスケジュール

(2)テーマ別検討グループ会議の報告

(3)市町村水道事業連絡会議(圏域会議)の報告

(4)将来目標設定とその実現方策

  • 安全性の保証について
  • 危機管理への対応について
  • 持続性の確保について
  • 広域連携の推進について

5 主な意見等

安全性の保証について

  • 水源の安定性についても議論すべきであり、圏域ごとに水源が不安定なところは安定性のあるところに移行する必要がある。
  • 未普及地域で行われている先進事例も日進月歩で新たな手法がでてくることから、行政ですべてを抱え込まないで民との連携を考える必要がある。未普及地域を殊更取り上げるのではなく、小規模水道事業者を今後もどう維持させていくかが求められている。
  • 水質管理のデータベース化は1事業者が単独でやることではないので、事業者全体で取り組む具体的な対応策を盛り込む必要がある。
  • 水質検査について一括して記載するのではなく、速さが必要なものと遅くても良いものを分けて考える必要がある。

危機管理への対応について

  • 課題として、水道事業の現状や経営見通しについて住民への情報発信を行うことが重要としながら、この実現方策が示されていない。更新財源の確保策の検討が短期目標となっているが、これはもっと時間がかかること。補助金について国に政策提案するとあるが、もっと具体的な記載が必要。
  • 具体的なことが示されていないので、どの年度にどのくらいまで進めるという見通しを示す必要がある。具体性のあるビジョンを示さないと市町村や府民には伝わらない。
  • 実現方策について、全ての市町村が「やります」と覚悟できているのか。これまで危機管理マニュアルがなくてもやってこられたし、特に必要ないと思っているのではないか。取組みを求めるならば、もっと強いアナウンスメントが必要である。
  • 実現方策と府の役割が重複しているところがあるので、府の役割をしっかりと見えるようにする必要がある。
  • 市町村の底上げを図ることしかやっていかないように見える。現状分析をして、市町村のレベルの高低を仕分けしていく必要がある。平均値では意味がないので、できているところは次のステップに進んで、これをやるというのを示す必要がある。

持続性の確保について

  • 他の地域では人が来ないから官民連携に舵を切ったところもあるが、継承する人がいないのは問題だから、人材確保についても盛り込む必要がある。
    府内の水道事業者が、財政的に持続できるかについての府の考え方を示す必要がある。投資・財政計画に適正な料金設定の考え方を入れるべきだと府の立場で言う必要がある。
  • 全体として、顧客である府民に説明するという視点が欠けている。「経営戦略」の説明がなく、このままでは府民にはわからない。
  • グランドデザイン=経営戦略なのだから、「経営戦略の策定」を取組項目にするのはいかがなものか。新水道ビジョンでは50~100年後のことも考えてとあるが、ここの部分が弱い。
  • 経営戦略が府民にどういう影響を与えるのかがわからない。グランドデザインは専門家が読むだけではなく、府民が理解できるものにするべきである。
  • 基本方針を定めても水道側に人事権がないと何もできない。人事部局に水道の重要性を伝え、働きかけるのが府の役割ではないか。並列で公民企業体と人材育成のことを記載しているとどちらの方向に向かうのかがわからない。府は実現方策の実効性のためのサポートをしていくことを明確化すべきである。
  • 人材については「質」と「量」の問題がある。例えば、給水原価のうち民間委託はいくらくらいかかっているのか、人件費はどのくらいかかっているのかというところを分析してみてはどうか。

広域連携の推進について

  • 府が具体的な指針を示すとわかりやすいので、市町村の上層部にも話が上がっていきやすいのではないか。どこの市町村でもわかるようなわかりやすい指針を示す必要がある。
  • どのくらいのスパンでどのくらいのスケジュールで進めていくのかというのが示されていないので、具体性に欠けている。広域化の必要性を住民にも理解してもらう視点が必要である。
  • 広域連携や官民連携は、将来に水道をつなげるための選択肢の1つであり、目的ではない。発展的広域化を示すピラミッドは段階的に下から上に上げていくものではない。圏域ごとの課題解決のための方向性を示して、その中でどの手法を選択するのがベストなのかということを示すべきである。
    府が旗振り役となり、圏域内を同じレベルにならす必要がある。まず台帳整備を行い、その後アセットマネジメントを行う必要がある。これについてスケジュール感を示していく必要がある。
  • 圏域ごとの課題が府民に見えてこない。圏域ごとの行動計画を示すべきではないか。将来的な課題とすぐできることを分けて、行動計画をたてるべきである。
  • 府が広域化支援センターみたいなものを作ることはできないのか。広域化をするところには、ここから人を派遣するみたいなことができれば広域化も進むのではないか。作れないのであればその必要性を書き込むくらいはできないのか。

6 添付ファイル

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