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青少年へのスマートフォン等のインターネット接続端末普及に伴い、インターネットに起因するトラブル防止のため、府内の中学生・高校生が自分達で考え、意見交換することによる、インターネットリテラシーの向上を目的としています。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催しました。
令和2年11月8日(日曜日)14時00分~16時30分
【中学校(1校)】
宇治田原町立維孝館中学校
【高等学校(5校)】
府立鴨沂高等学校
府立嵯峨野高等学校
府立清明高等学校
府立鳥羽高等学校
府立莵道高等学校
参加生徒19人
オール京都で子どもを守るインターネット利用対策協議会
兵庫県立大学環境人間学部准教授 竹内和雄 氏(ファシリテーター:一般社団法人ソーシャルメディア研究会)
1インターネット利用に関するアンケート結果
2参加校各校の取組及び提言発表
〇ワークショップの結果発表~インターネットの良いところと悪いところ
〇国・自治体への提言
〇企業への提言
〇先生への提言
〇保護者への提言
〇自分への提言
3事業者等からの取組発表
京都府警察
任天堂株式会社
4パネルディスカッション~青少年の安全なネットのつきあい方~
生徒・保護者・警察による安全なネット利用に関するパネルディスカッション
5スマホ宣言
府内の中学生・高校生が、普段、どのくらい、どのようにインターネットを利用しているのかアンケート調査を行いました。(有効回答:1580件)
ご協力いただいた先生・生徒の皆さんありがとうございました。
このアンケートの結果から、スマートフォンの所持率は中学1年生の時点から学年が上がる毎に増え、高校1年生では95%以上に達します。インターネットを普段から利用している子どもは、中学1年の時点で9割を超し、高校生1年生ではほぼ100%に達していることが分かりました。
また、インターネットを1日あたり4時間以上利用する子どもと4時間未満の子どもでは、ネットで知り合った人と実際にあう割合が2倍以上になるということ等が分かりました。
上記の画像はサンプルです。アンケート結果の詳細についてはこちらから。(PDF:960KB)
フォーラムに向けた準備
参加校は、フォーラムに向け、9月に事前学習会を行いました。
事前学習は、フォーラムと同様オンラインで開催し、上記のアンケート結果から、インターネットの長時間利用による影響等についてワークショップを行い、国・自治体への提言等のテーマについて学校ごとで討論し、準備をしました。
〇友達について
〇日常生活について
等のテーマについてワークショップを行いました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:155KB)
参加者の視点から、国、自治体への提言と意見を発表しました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:171KB)
参加者の視点から、企業への提言と意見を発表しました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:188KB)
参加者の視点から、先生への提言と意見を発表しました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:140KB)
参加者の視点から、保護者への提言と意見を発表しました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:155KB)
参加者自身が、スマホを使いすぎないために自分たちでできることを考え、発表しました。
詳しい内容はこちらから。(PDF:156KB)
京都府警察から、犯罪情勢(少年事件は減少しているが、少年の薬物犯罪は減少していない。児童ポルノ等の福祉犯被害は増えている等)に関する説明のほか、SNSを介した被害を防止するための取組、ネット安心アドバイザーによる講演活動、体験型ネットトラブル対策講座等について説明がありました。
任天堂株式会社からは、ゲーム機にペアレンタルコントロール(親による制限)システムを搭載している。このシステムには、長時間の利用を防止するための時間制限機能や、年齢制限機能、SNSへの投稿を制限するコミュニケーション制限機能があるので、子どもを守るためにぜひ活用してほしいと説明がありました。
コーディネーターの竹内准教授の進行により、参加者(生徒)とパネリスト(保護者、警察)の間で、青少年の安全なネット利用に関する討論が行われました。
主な意見と感想はこちらから。(PDF:64KB)
参加校は、インターネットの適切な利用を呼びかけるための標語「スマホ宣言」(人間関係に関するもの、依存に関するもの、危険に関するもの)を発表しました。
御覧になっている方で、「これ、あるわ~」とか、「私もやわ」等と思われた方は、インターネットの利用について見直される必要があるかも知れませんね。
人間関係に関するもの
「指一つでつながる世界 指一つで壊れる世界」
SNSなどで新しい友達を作ったりすることができるけど、その反面、少しの誤解などで簡単に関係が悪くなったりするのがネットの人間関係の特徴です。
依存に関するもの
「あと5分 そう言ってから 3時間」
「あと5分」と言いながら、ゲームやSNSが楽しくて、気がつくと数時間経っていたというよくありがちな状態を川柳で表現しました。
危険に関するもの
「子供でも ネットの中では 一個人」
子供でも、ネットの中では一つのアカウントを持ち、存在しているので、責任を持ってネットを使用しなければならないという気持ちを川柳で表現しました。
これらの他にも多くの作品が発表されましたのでこちら(PDF:104KB)から御覧下さい。
青少年いいねット京(みやこ)フォーラムは、今回4回目となります。
今年度は新型コロナウイルスの影響により、オンラインで開催しました。
オンラインで討論という初めての試みではありましたが、参加した中学生、高校生は活発に意見を発表してくれました。
彼らから、「大人と子どもととで、インターネットに対する認識の違いを解消する必要がある。」、「大人もインターネットに関する知識と関心を高めてほしい。」等という意見がありました。
今後、インターネットは、更に高速で大容量のデータ送受信ができるようになり、各業界においてIT技術を取り入れた様々な革新が起こると思われます。
そのような時代を迎えるにあたり、大人も子どもも、インターネットを正しく、適切に使う能力がより必要になるのではないでしょうか。
まずは、次代を担う青少年が、トラブルを起こさない、巻き込まれないための意識を高め、能力を身につけることを目的としてフォーラムを開催していますが、これからは、大人もインターネットに関する知識、能力を身に付け、各家庭でインターネットに関して話し合いの機会が増えるよう、教育機関をはじめ、各種団体などと連携し、取組を深化発展させていきたいと考えています。
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