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この改定でレッドリストに掲載された両生類は19種で、総種数は改訂前と同じである。しかし、その内訳には変更がある。希少カテゴリー別の種数は2002年においては、絶滅寸前種が3種、絶滅危惧種が2種、準絶滅危惧種が2種、要注目種が12種(外来種を除く)の計19種であったが、今回の改訂で絶滅寸前種が4種、絶滅危惧種が1種、準絶滅危惧種が3種、要注目種が11種(外来種を除く)となった。 この改訂のなかで、2002年時点で絶滅危惧種とされていたハコネサンショウウオが絶滅寸前種に、また、要注目種とされていたナガレタゴガエルが準絶滅危惧種に、カテゴリーが変更された。2002年にレッドデータブックに掲載されていた種に関して、これら2種以外はその後、生息状況に大きな変化が認められないと判断されたため、ランクに変更はなかった。今回もレッドデータブックに掲載されなかったのは、ニホンアマガエルとタゴガエルだけであり、京都府で記録されている両生類の大多数で生息環境の改善は見られず、依然として保護が必要とされている。
ハコネサンショウウオ (旧)絶滅危惧種 → (新)絶滅寸前種
絶滅危惧種から絶滅寸前種への変更理由は、詳細な調査の結果、分布域が予想以上に局限されており、生息域の改変があればただちに局地絶滅する可能性が高いと判断されたためである。 |
ナガレタゴガエル (旧)要注目種 → (新)準絶滅危惧種
要注目種から準絶滅危惧種への変更も、分布が局限されることが大きな理由で、生息適地と予想される山間渓流の調査にもかかわらず新たな生息地を確認することができなかったためである。 |
〈両生類 19種 〉
絶滅寸前種(4種)
カスミサンショウウオ、アベサンショウウオ、☆ナゴヤダルマガエル、△ハコネサンショウウオ
絶滅危惧種(1種)
オオサンショウウオ
準絶滅危惧種(3種)
ヒダサンショウウオ、ニホンヒキガエル、△ナガレタゴガエル
要注目種(11種)
イモリ、ナガレヒキガエル、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、トノサマガエル、
ツチガエル、ヌマガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、モリアオガエル衣笠山個体群
凡例
△:アップリスト種 ▽:ダウンリスト種 ○:新規掲載された種 ☆:種名などの変更 |
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