選定理由 |
舞鶴帯には、ペルム〜三畳系の御祓山不整合と本地域の花崗岩〜三畳系不整合が知られている。舞鶴帯地域の上昇、変動を知る貴重な証拠である。 |
分布 |
三畳系と基盤岩類との不整合は他に知られていない。記載された唯一の露頭である。 |
特徴(特異性) |
基盤の花崗岩との不整合は、三畳紀古世、中世における陸域の存在を示していて、重要である。また小さな露頭で不整合の認定が困難であるが、ここでは風化した花崗岩直上の志高層群には風化層の粘土鉱物であるバーミキュライトが含まれており、古土壌であるとの認定がされている。 |
現状 |
人家の裏の小露頭であり、ほぼ放置されたままとなっている。京都府内あるいは舞鶴帯地域で唯一の露頭であり、不整合関係を示す貴重なものであるので、破壊されないよう保護する必要がある。 |
保存に対する脅威 |
小さな露頭であり、宅地の拡大等のために、崖が削り取られる可能性がある。 |
必要な保全対策 |
個人の宅地内であるので、崖の保全のための特別な擁壁の設置などは考えにくい。ただ不必要な切り取りは避けるべきである。 |