浄瑠璃寺地域：木津川市加茂町西小　地内（浄瑠璃寺周辺地域）
岩船寺地域：木津川市加茂町岩船　地内（岩船寺・白山神社周辺地域）

本地域周辺は、万葉の昔から歌に詠まれた美しい自然に恵まれ、古くは平城京、恭仁京の造営と深い関わりのあった歴史的に、また文化上重要な地域である。特に平安時代以降浄土信仰の霊地として自然がよく残されてきたため、浄瑠璃寺及び岩船寺、白山神社境内の数々の歴史的遺産が周囲のすぐれた天然林や二次林と一体となって歴史的風土が保持されているため、保全地域に指定している。

浄瑠璃寺地域の植生は、ほぼ極相に近づきつつあるツブラジイ林を中心にその外側がコナラやクヌギなどが優占する二次林で構成されている。また、岩船寺地域の植生は、白山神社境内のツブラジイ林と岩船寺境内のヒノキ人工林を中心に、コナラやクヌギが優占する落葉広葉樹林とモウソウチク林が見られる。
（主な群落）ツブラジイ林、コナラ林、アカマツ林、竹林
◎文献：当尾京都府歴史的自然環境保全地域指定書及び保全計画書　昭和60年　京都府