クスノキ群落
分類 | 暖温帯常緑広葉樹林 |
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特徴 | かつては樟脳を得るために、そして同時に成長が早く見栄えのいい樹木であるために、公園樹などとしても好んで植栽されている樹種でもある。本来の自然分布はそのような事情から明らかではないが、少なくとも関西では明確に自然分布であるクスノキ群落は存在していないと考えられている。また実際にも自然林の中にクスノキが見られることはほとんどなく、かつて人手が入ったような場所で自然状態のようにして見られる事からも、自然分布ではないと考えられる。クスノキ群落が定着すると、その林内は、他の常緑樹の林と較べてやや明るいが、その林内にはほとんど他の樹種は入ってこない。リストに上げられている桃山稜は、おそらく植栽起源の林であるが、府内ではクスノキ群落はほとんど見ることができず、また御稜の森として親しまれている場所でもあって、貴重な群落と言える。 |
分布 | 関東地方西南、沖縄から広く暖温帯、亜熱帯に分布する。しかし人が植栽したり、開発された場所に分布を広げたりすることが多く、本来の自然分布がどこであるのかがわかりにくくなっている。京都府の分布についても、本来、自然分布はないと思われるが、南部地域では人里近く等では各地で見ることができる。 |
保存に対する脅威 | 現在も御稜の森として保護されている状態であるため、今後も同じように保護の体制をもっていくことが求められる。 |