選定理由 | 外来種のハブタエモノアラガイに置き換わりつつある。 |
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形態 | 成貝は殻長15~20mmで、25mmに達するものもある。ほかのモノアラガイ類にくらべて、殻口が大きく螺塔がきわめて低い。 |
分布 | 日本全国に分布し、府内では全ての水系(淀川水系、由良川水系、その他の水系)に生息している。 ◎府内の分布区域 府内全域。 |
生態的特性 | 池沼や流れの緩い河川で、水草が繁茂している所に多く生息する。 |
生息地の現状 | 府南部では外来種のハブタエモノアラガイに置き換わっており、個体数は激減している。 |
生存に対する脅威 | ため池の埋め立てと河川改修による生息場所の破壊や水質汚濁による環境の悪化。また、外来種のハブタエモノアラガイとの競合も、個体群の存続を脅かす要因と考えられる。池沼や流れの緩い河川で、水草が繁茂している所に多く生息する。 |
必要な保全対策 | 小型で目立たない貝であるため、本種が生息している可能性のある場所を開発する際には、注意深い調査が必要である。 |
改訂の理由 | 府南部ではハブタエモノアラガイに置き換わっている。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 紀平ほか(2003)、増田、内山(2004)、高倉(2008)
執筆者 近藤高貴