選定理由 | ウメ類の害虫としても知られているが、近畿の近隣府県では絶滅が危惧されている。 |
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形態 | 開張140.0~160.0mmの日本で最大のスズメガで、前・後翅は灰褐色の地色に、亜外縁部に黒褐色の筋をもつ。また、翅、とくに前翅の外縁が波打つようにえぐれる。近縁種はいない。 |
分布 | 本州、四国、九州、対馬。国外では、台湾、朝鮮半島、中国、インドシナ半島北部からネパール。 ◎府内の分布区域 中丹地域。 |
生態的特性 | 幼虫はウメ類の葉を摂食するため、害虫とされているが、近年は、本種の幼虫の情報はない。 |
生存に対する脅威 | 農薬等に対して感受性が高く、影響を受けやすい。 |
必要な保全対策 | 果樹園における害虫防除管理に対する配慮。 |
改訂の理由 | 近年、京都府において目撃報告がなく今後発生を見守る必要がある。 |
文献 岸田(編)(2011b)
執筆者 吉安裕