選定理由 | ガガイモを寄主とし、河川敷を含め平野から山地にかけての良好な草地環境の指標となる。 |
---|---|
形態 | 開張15.0~18.0mm。白色の地色に前翅では翅頂から銀色をおびた灰色の横帯線が線状に走る。後翅の横帯は同心円状となる。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国。 ◎府内の分布区域 府内全域。 |
生態的特性 | 幼虫は平地から山地にかけて開けた草地に成育しているガガイモを寄主としているが、個体数は少ない。 |
生息地の現状 | 河川の整備等により、近年多様な草地区域が減少している。 |
必要な保全対策 | 河川敷等の整備については、一部の原植生を残す工法をとること。 |
改訂の理由 | かつては北海道~九州に普通に見られた種であるが、ガガイモが生育する草地環境の改変により減少している。 |
文献 岸田(編)(2011a)
執筆者 吉安裕