選定理由 | 本種の多産地であった京都北山では、環境変化が著しく、発生数が激減している。 |
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形態 | メダカハネカクシ属とは側頭部が明らかにみとめられることにより判別できる。同属では唯一分布の広い種である。形体的に飛翔できると考えられる。 |
分布 | 本州、四国、九州に分布する。タイプ産地は四国である。 ◎府内の分布区域 大悲山、花背(百々井谷)、鞍馬、貴船、嵐山。 |
生態的特性 | 渓流に水面から出た苔の生えた石の表面にいる。ちょうど水面との境付近に静止しているのを観察する機会が多い。 |
生息地の現状 | 以前多産していた百々井谷では台風による植林の倒木と伐採により水質の悪化に強く影響され、今ではほとんど観察されない。 |
改訂の理由 | 京都府の既生息地で本種の個体数の著しい減少がみられるため。 |
執筆者 伊藤建夫