選定理由 | いずれの種も林縁の灌木や広葉草本に見られる。飛翔性がなく、移動性に乏しいため林縁環境の指標である。京都府は同属4種の分布の境界である。ただし、本種群の種分類には異論が残り、継続した注目が必要。 |
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形態 | 体長はオスで19.5~29.5mm、メスで24.6~38.5mm。ヤマトフキバッタ、オマガリフキバッタ、ヒョウノセンフキバッタ、キンキフキバッタおよびヒメフキバッタともに短翅である。このうちヤマトフキバッタの翅の長さや腿節の色彩には地理的な変異が認められる。 |
分布 | 対象種がすべて分布している場所は本州のみ。 ◎府内の分布区域 府内全域(局地的)。 |
生態的特性 | 丘陵地林縁の広葉植物。谷筋。いずれの種も林縁の灌木や広葉草本に見られる。飛翔性がなく、移動性に乏しいため林縁環境の指標である。 |
生存に対する脅威 | 人為的撹乱。 |
必要な保全対策 | 植生遷移の抑制。切土施工および盛土施工の回避。 |
改訂の理由 | 調査研究の進展によって、分布の状況や種群内の変異に関する情報が近年充実した。京都府には分布の限界域がある。 |