選定理由 | 京都府ではもともと産地が少なく、近年急激に生息地と個体数が減少している。 |
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形態 | 腹長17.0~25.0mm、後翅長20.0~28.0mm。胸部側面に短い黒条が点在する。成熟オスの顔面は青白く、メスの顔面は緑白色をした小型のアカトンボ。近似種とは、本種の胸部側面の黒条が特異なので区別できる。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州に広く分布しているが、産地は局地的。近年各地で減少している。 ◎府内の分布区域 京都府全域に産地はあるが、普遍的でない。 |
生態的特性 | 平地~丘陵地の、雑木林に囲まれた水生植物の豊富な池沼、湿地に生息。水深の浅い植生豊かな環境を好む。成虫は7月~11月上旬に見られる。 |
改訂の理由 | 減少が著しく、府内の生息状況を把握していく必要があるので要注目種とした。 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1977、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修