選定理由 | 本種の幼虫の生息域である、河川中流の環境悪化が懸念される。 |
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形態 | 腹長36.0~43.0mm、後翅長29.0~36.0mm。腹部第7節まで正中線に沿う黄条があり、第7~9節が横に広がる中型のサナエトンボ。体型はメガネサナエ属に似るがやや小型で、腹部第7~9節の腹面が黒いので区別できる。 |
分布 | 本州、四国、九州に分布するが発生地はやや限られる。 ◎府内の分布区域 京都府では丹後地域を除く全域に生息地がある。 |
生態的特性 | 幼虫は河川中流域の砂泥底に生息。成虫は6月中旬~9月中旬に見られ、未熟期を山頂付近や尾根筋で過ごし、成熟すると河川中流域に戻り生殖活動を行う。 |
改訂の理由 | 府内の分布状況が把握できていないので、要注目種とした。 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1974、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修