選定理由 | 分布が限られ、環境変化により生息地が消滅する恐れがある。 |
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形態 | 腹長26.0~34.0mm、後翅長22.0~29.0mm。胸部側面の黒条は1本のやや小型のサナエトンボ。近似種とはオスの尾部上付属器、メスの産卵弁の形状などで区別できる。 |
分布 | 北海道、本州に分布するが、西日本では局地的。 ◎府内の分布区域 京都府では丹後地域と山城地域の両端に限り分布し、数か所の生息地がある。 |
生態的特性 | 平地~山地の、雑木林に隣接する開放的な池沼、湿地に生息。成虫は5月~6月上旬に見られる。未熟期は発生地近くの草地や林縁で過ごし、成熟すると水辺に戻り、岸辺で生殖活動を行う。 |
改訂の理由 | 府下のコサナエ属は、生息環境の悪化により希種となる懸念があるので、要注目種とした。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1974、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修