選定理由 | 分布が限られており、今後生息地が環境変化により消滅する恐れがある。 |
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形態 | 腹長22.0~32.0mm、後翅長21.0~28.0mm。翅胸第1側線の途中までの黒条と、第2側線に1本の黒条がある小型のサナエトンボ。近似種とは、オスの尾部上付属器の形、メスでは胸部側面の黒条の違いなどで区別できる。 |
分布 | モイワサナエの亜種で富山県から岡山県にかけて分布。 ◎府内の分布区域 京都府では京都市北部、南丹地域、丹後地域の山間部に数か所の生息地がある。 |
生態的特性 | 山地の雑木に囲まれた、開放的な湿地や廃田の中を流れる細流に生息。成虫は5月中旬~7月上旬に見られる。未熟個体は発生地を離れず付近の草や低木の葉上で暮らし、成熟すると細流付近で生殖活動を行う。 |
改訂の理由 | 近年シカの食害などにより、生息環境の悪化が目立つ。生息状況を把握する必要があるので要注目種とした。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1974、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修