選定理由 | かつては普通種であったが、水田地帯の環境変化などにより激減している。 |
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形態 | 腹長46.0~57.0mm、後翅長42.0~50.0mm。胸部は緑色、腹部には黒地に水色~緑色の細かな斑紋がある。細身で複眼の大きいヤンマ。 |
分布 | 北海道から沖縄県まで広く分布するが、近年激減した地域も多い。 ◎府内の分布区域 京都府においても全域に広く分布し、市街地周辺にも普通に生息していたが、最近では見るのが難しくなった。 |
生態的特性 | 平地~丘陵地の、周囲に樹林のある水田、池沼、河川敷に生息。成虫は7月下旬~10月に見られ、日中は暗い林の中で休息しており、夕方暗くなる頃に飛び出して摂食する。秋になると水田などで湿った土に産卵する。 |
改訂の理由 | 各地域で個体数が激減しており、生息状況を把握する必要があるので要注目種とした。 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1975、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修