選定理由 | 広く分布するが、生息地および個体数が激減している。 |
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形態 | 腹長19.0~33.0mm、後翅長15.0~25.0mm。オスは胸部前面と腹部背面に黒条斑のある、青色のイトトンボ。尾部下付属器は上付属器より長い。メスの体色には緑色と青色の2型がある。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州に分布するが、西日本では産地が激減している。 ◎府内の分布区域 京都府では全域に分布するが普遍的でなく、特に京都市・乙訓地域からは最近の確認記録がない。 |
生態的特性 | 平地~丘陵地の、抽水植物や浮葉植物の繁茂する水質の良い池沼、湿地、水田、緩やかな流れの小川などに生息。成虫は5月下旬~8月に見られる。 |
改訂の理由 | 個体数の減少している近縁のセスジイトトンボやムスジイトトンボの中でも、本種が最も激減している。生息状況を把握する必要があるので要注目種とした。 |
文献 尾園ほか(2012)、関西トンボ談話会(1977、2006)、山本ほか(2009)
執筆者 田端修