昆虫類
鱗翅(チョウ)目 ヤガ科
鱗翅(チョウ)目 ヤガ科
ガマヨトウ
Capsula aerata (Butler, 1878)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 京都府が分布のほぼ南限に当たり、湿地性植物に依存する種であるため湿地環境の指標生物となる。京都府での本種の生息環境は変わらないが、全国的には個体数の激減が危惧されている。 |
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形態 | 開張32.0~42.0mm。翅の地色は黄褐色~黒褐色で、近縁のキスジウスキヨトウのように、中室の臀状紋下部に黒色点はみられない。 |
分布 | 北海道、本州。国外ではロシア南東部。 ◎府内の分布区域 京都市、八幡市および丹後地域。 |
生態的特性 | 幼虫は湿生のマコモの植物体に穿孔して、内部を摂食する。成虫が7月に出現する年1化の生活史をもち、卵態で越冬する。 |
生息地の現状 | 生息地の環境は以前とあまり変わっていない。 |
生存に対する脅威 | 湿地とその周辺環境の改変。 |
必要な保全対策 | 現在の湿地環境の維持管理。 |
執筆者 吉安裕