昆虫類
鱗翅(チョウ)目 シャチホコガ科
鱗翅(チョウ)目 シャチホコガ科
タッタカモクメシャチホコ
Kamalia tattakana (Matsumura, 1927)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
---|---|
2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府では南丹市美山町芦生のみに分布が確認された、個体数が限られた南方性のヤガである。本種は原生林が残された地域にのみ生息し、環境指標性が高い。 |
---|---|
形態 | 開翅長70.0~73.0mm。大型の蛾で、灰白色の地色に細かな黒状斑をもつ。 |
分布 | 本州、四国、九州、対馬、屋久島、南西諸島。国外では中国、台湾から東南アジア。 ◎府内の分布区域 芦生地域。 |
生態的特性 | 幼虫はヤナギ科のイイギリを寄主とする。 |
生息地の現状 | 近年の芦生地域を含む中丹地域におけるシカによる生息地の撹乱が懸念される。 |
生存に対する脅威 | 野生動物による生息地の撹乱。 |
必要な保全対策 | 芦生地域の原生林の回復のため、野生動物の管理が必要である。 |
文献 岸田(編)(2011b)
執筆者 吉安裕