昆虫類
双翅(ハエ)目 デガシラバエ科
双翅(ハエ)目 デガシラバエ科
オオハチモドキバエ
Adapsilia luteola (Coquillett, 1898)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的に記録の少ない種。京都府では古く記録されたが、以降採集例がなく、2000年になってやっと1例再発見があった。生態も特異らしく学術的に貴重である。 |
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形態 | 大型の種で、全体黄褐色、極めて特徴的な形態をしている。近似種のフトハチモドキバエとは黒色斑が少ないことで区別される。分布はおそらく本州のみ。京都府での正確な産地は1か所。生態は不明。海外では、近縁種が飛翔中のコガネムシに産卵した例が報告されている。フトハチモドキバエは比較的多いが、この種は既に松村(1916)に「稀」と記されている。2000年、京都市東山区の阿弥陀ヶ峰で記録された。しかし1例のみで以降発見されないので、これは寄主を求めて移動中の個体と推察されている。生息地等、詳しい調査を行う必要がある。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志