昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
フタオビアリノスアブ
Metadon bifasciatus (Matsumura, 1916)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的に稀な種であり、京都府での産地は1か所しか知られていない。アリと共生する特異な生態をもち、学術的にも貴重。 |
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形態 | 中型で、近縁種に比してやや細長い体形をしている。身体は黒色で光沢は鈍い。腹部に黄金色の横帯がある。本種の宿主は不明であるが、この属のすべての種はアリと共生し、幼虫は巣中にあってアリの蛹を食すと見なされている。また幼虫はナメクジと誤認されたほど特殊化している。成虫は花には来ない。本種はしばしば湿地で発見されるが、森林中でも得られたこともある。京都府でも八丁平の湿原で見られたが個体数は少ない。 |
分布 | 北海道、本州、四国に分布。 ◎府内の分布区域 八丁平。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志