昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
クロオビハナアブ
Mallota yakushimana (Kassebeer, 1996)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
---|---|
2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 太い朽木に生息する種で、環境指標性が高い。次第に生息域が狭まりつつあるので、継続的な調査が必要である。また典型的なハチ擬態の種として貴重である。 |
---|---|
形態 | 大型種で、太い体形をしている。身体は黒色で、黒色の長毛に覆われ、腹部の末端は橙黄色の長毛を装う。マルハナバチと一見見紛うほどに似ている。幼虫は湿潤な太い朽木に生息し、極めて長い尾端の呼吸器で呼吸する。成虫は各種の花を訪れる。現状では、十分生育した樹林に個体数は少ないながら、広く生息している。しかし特に丘陵や低山では生息域が狭まる傾向にある。個体群の今後の動向に注意を払う必要がある。 |
分布 | 分布は本州。 ◎府内の分布区域 府内では各地に見られる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志