昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
キョウトハナアブ
Blera kiotoensis (Shiraki, 1950)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府から発見された種で、しかも全国的に記録が少ない。また良好な自然林でのみ採集されていて環境指標性がある。 |
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形態 | 中型の光沢のある黒色の種で、腹部には黄色の鮮明な斑紋がある。オスの後脚脛節が強く屈曲することで近縁種から区別できる。本州に産し、記載時から40年以上再発見されなかった。2000年以降、滋賀県、福島県などから相次いで記録されているが、いずれの地域でも個体数は少ない。幼虫は朽木の根元や樹洞に生息するらしく、成虫は各種の花に集まる。詳しい調査が前提であるが、京都府中部地域の山地帯の自然林の保護が重要である。 |
分布 | 最初に発見されたのは京都市大原大見町であるが、最近はより北部の山地で記録されていて、稀。生息域が狭まりつつあると思われる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
文献 木村(1991b)
執筆者 大石久志