昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
プサロクロハナアブ
Psarochilosia djakonovi Stackelbelg, 1952
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 極めて稀な種で、日本ではこれまで2か所の産地しか知られていない。またこの属は本種1種からなる特異な形質をもつ属で、学術的にも貴重。 |
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形態 | 小型で、黒色の種。クロハナアブの種によく似るが、額が強く突出し、かつオスの複眼は離眼的である点で明瞭に区別される。生態はこれまで知られていない。まずは詳しい調査がなされなければならないが、特に古い記録のある牛尾山は近年環境が著しく変化し、本種の存続が憂慮される状態にある。 |
分布 | 極東ロシアに分布し、日本では埼玉県と京都府の2か所のみ。 ◎府内の分布区域 京都市牛尾山で1958年に1頭のメスが採集され、1999年京都府立大学演習林でも発見された。以降の採集例はない。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
文献 大石、畑山(2002)
執筆者 大石久志