昆虫類双翅（ハエ）目 ハナアブ科
ニッコウクロハナアブ
Cheilosia nikkoensis (Shiraki, 1930)
| 京都府カテゴリー | 要注目種 |
|---|---|
| 2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 本来中部地方以北に多い種で、局地的な分布を示す。良好な自然度の指標となる種である。 |
|---|---|
| 形態 | やや小型の黒色で、光沢のある種。翅は透明でやや長め。類似種が極めて多数あり、専門家による同定が必要。 |
| 分布 | サハリン（樺太）、千島列島、北海道、本州。中部地域地方には多いが、現在のところこれより以西の記録はほとんど見当たらない。 ◎府内の分布区域 府内ではほぼ南丹市美山町芦生のみに局所的に分布。 |
| 生態的特性 | クロハナアブの仲間は多様な生態をもつが、おそらくこの種の幼虫はセリ科の植物の根部に潜入する。成虫は各種の花に見られる。現在、芦生での個体数は少ないものではないが、個体群の動向を見守っていく必要がある。 |
| 生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
| 必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志
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