昆虫類
双翅(ハエ)目 コガシラアブ科
双翅(ハエ)目 コガシラアブ科
タケウチセダカコガシラアブ
Oligoneura takeuchii Schlinger, 1971
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 極めて稀な種でこれまで3か所から、わずかな標本が採集されたにすぎず、最近の発見例もない。 |
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形態 | 小型で、黒色。頭部は小さく、胸部は著しく隆起する。近縁種とは複眼がほぼ無毛であることで区別される。 |
分布 | 兵庫県の2か所と京都府の佐々里峠からのみ記録されている。 |
生態的特性 | 生態は不明であるが、近縁種はクモの卵嚢に寄生することが知られる。極めて稀で、京都府では1961年に採集された1頭のメスが唯一の記録である。なお本種記載者によれば兵庫産のタイプ標本と多少差異があって再検討が必要とのこと。以後まったく発見できず、現在得られるのは、ハセガワセダカコガシラアブと見なされる種ばかりである。兵庫県でも再発見はされていないと思われる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志