昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
ムネアカメダカカミキリ
Stenhomalus incongruus muneaka Hayashi, 1981
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的希少種。京都府内のタイプ産地は舞鶴市のみ。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 10、No. 22、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 25、No. 7を参照。体は黒褐色、前胸と肢は淡黄褐色、触角4~11節は基部が暗黄色、黄灰色の微毛が生じる。 |
分布 | 本州(新潟県葛葉峠、広島県帝釈峡)に局所的に分布。 ◎府内の分布区域 舞鶴市(養老山、余部上、余部下)。 |
生態的特性 | 本種がエゾエノキを食樹とすることは葛葉峠において成虫がその材から割り出された当初から知られたのであるが、野外で成虫が採集されたのは養老山が最初であった。材からも割り出され、府内でも同じ食樹が確認された。 |
生息地の現状 | エゾエノキの自生地域における分布調査がさらに望まれる。 |
生存に対する脅威 | エゾエノキの消滅が直接的な脅威となる。 |
必要な保全対策 | エゾエノキ自生地における環境保護あるいは積極的なエゾエノキの植栽による絶滅防止が望まれる。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造