昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
ホソツツリンゴカミキリ
Oberea nigriventris Bates, 1873
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 冠島が本種の確実な産地とされていた。 |
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形態 | 日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)p. 682の解説を参照。冠島のものはホソツツリンゴカミキリの色彩変異とされた。冠島産の個体がすべてこの色彩型なのかは、今後の研究課題である。 |
分布 | ◎府内の分布区域 ホソツツリンゴカミキリは大江山でかなりの標本が得られているが、冠島産の個体のような淡色型は確認されておらず、淡色型の出現頻度を注意する課題を生じた。 |
生態的特性 | ホソツツリンゴカミキリはイケマを食樹とするので、冠島でも同じ食樹かを確認しなければならない。 |
生存に対する脅威 | 舞鶴市冠島は本土から海で隔てられ、天然記念物に指定されているため、生存への脅威はまず心配ない。 |
必要な保全対策 | 天然記念物保護指定により一般人の立ち入りはなく、環境保全上の法制化はこれ以上必要なかろうが、無許可上陸者がキャンプした跡にごみがそのまま残されるなどの問題が生じており、失火で森林が焼失する可能性などは考慮すべきである。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 丹、塚本(1956)、岩田ほか(1993)、大林、新里(編)(2007)
執筆者 水野弘造