昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ミズスマシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ミズスマシ科
オオミズスマシ
Dineutus orientalis Modeer, 1776
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 本種の生息は水圏環境が良好であることの指標となる。 |
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形態 | 体長10.0mm内外。金属光沢を帯びた黒色で、前胸背と上翅の側縁は黄色。上翅の側縁後方に顕著な刺状突起をそなえ先端は鋭く突出する。 |
分布 | 日本全土、サハリン(樺太)、シベリア、朝鮮半島、中国大陸、台湾、ベトナム、マレーシア、ジャワ島、インド。 ◎府内の分布区域 桂川(1937年の記録がある):京都市北区深泥池:上賀茂小池(11. ⅸ. 1996. 森正人採集)。 |
生態的特性 | 池や湖など止水域に生息する。生態は他のミズスマシと同様である。 |
生息地の現状 | 一見したところでは個体数の多かった往時とそれほど違ってはいないように見えるが、今後の調査が必要である。 |
生存に対する脅威 | 他の止水性ミズスマシと同様に、水生植物の豊かな池沼の消失、護岸工事および農薬等による水質汚染。 |
必要な保全対策 | 水質だけでなく、周辺環境も含めた自然度豊かな水環境を保全すること。 |
文献 中根(1987)
執筆者 高橋敞(補筆:吉安裕)