昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ゲンゴロウ科
鞘翅(コウチュウ)目 ゲンゴロウ科
カンムリセスジゲンゴロウ
Copelatus kammuriensis Tamu et Tsukamoto, 1955
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的に記録の少ない小型のゲンゴロウで、冠島がタイプ産地である。 |
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形態 | 体長4.6~5.6mm。体は逆長卵型で扁平。背面は赤褐色~暗褐色で、頭部、前胸背側縁、上翅の基部は黄褐色。近縁種とは主にオス交尾器の中央片の形状により識別される。 |
分布 | 京都府、滋賀県、大阪府、奈良県、兵庫県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県。 ◎府内の分布区域 舞鶴市冠島、舞鶴市、京都市伏見区。 |
生態的特性 | 大きな河川の河川敷や荒れ地の水たまりなど不安定な水域に生息し、よく飛翔して移動することが知られている。 |
生息地の現状 | 冠島のヨシの茂る湿地に生息。冠島は無人島であり、オオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定・保護されている。2012年の冠島の調査で本種の生息が確認できたが、生息地は乾燥化がすすみ今後の動向が懸念される。その他の産地の詳細は不明。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 京都昆虫研究会(1991)、森、北山(1993)、黒田ほか(2012)
執筆者 芦田久(補筆:吉安裕)